パニック障害を抱える、彼女ならではの「世界一周」
以前訪れたことのある特定の場所で、不安や恐怖を感じてしまうパニック障害「広場恐怖」。この症状に悩まされている人たちにとっては、「旅」に出ることはかなりハードルが高いという。
そこで、Agoraphobic Traveller(広場恐怖症を抱える旅人)と自らを称するJacqui Kennyさんは、自宅にいながら世界一周する方法を思いついた。彼女のアイデアには多くの反響があり、様々なメディアが取り上げるなどした結果、35,000以上のフォロワーを抱える人気Instagramアカウントに。
ストリートビューを使った
「世界一周の旅」
アラブ首長国連邦・シャールジャ
モンゴル・ウランバートル
ペルー・アレキパ
モンゴル・バガノール
ペルー・アタカマ
ベルギー・フランデレン
セネガル・サン=ルイ
メキシコ・シウダーフアレス
キルギス・ナルン
ペルー・タクナ
チュニジア・メドニン
旅をしているときは
ストレスを忘れることができる
もともと広場恐怖症を抱えていたJacquiさん。そこに、経営していた会社をたたまなければいけなくなったことが重なり、かなりのストレスに襲われたという。だから、自分のネガティブな感情を忘れられることを探し求めていた──。
そこで、Googleストリートビューを見ていたときに、行ったことのない土地を知る感覚に惹かれ、その景色をスクリーンショットするプロジェクトを始めたのだ。「今までに『旅』をした場所で一番好きな国はどこ?」という質問に、彼女はこう答えてくれた。
「私は、ほぼ全ての国を旅しました。おそらく行った都市は1,000以上ですね。そのなかでもお気に入りは、モンゴル、セネガル、ペルー、チリの4カ国かな。明かりの入り方や街の色がとても綺麗なの」
Photos by Jacqui Kenny/Google
Licensed material used with permission by Jacqui Kenny