ノマドのように旅しながら生きる彼の写真は、美しく、時に勇気をくれる

時に写真は残酷だ。そこに莫大な予算を注ぎ込み、いかに時間をかけようとも、撮るべき一瞬が通り過ぎてしまうこともある。写真家は、職業ではなく生き方だ。その写真家の生き様が反映されていればいるほど、人は心を揺さぶられる。

トラビス・バークは、写真家の中でも特別「全力疾走感」がにじみ出る作品を撮る。

「写真と冒険」への狂気が生む、圧倒的なスケール

トラビスは、アドベンチャーフォトグラフィーに身を捧げるために、惜しげ無く人生を旅に注ぎ込む。400フィートの峡谷を歩き、340km1ヶ月を要する有名なジョン・ミューア・トレイルを、機材を背負って縦走する。

常に撮影に対して全力を注ぎ込むスタイルは、数多くのクライアントから絶大な信頼をうけている。

Facebookページには、こう書かれている。

「やぁ、僕のファンページを見てくれてありがとう。もし、僕に会ったことがなかったら、すぐにでも会いたいよ。そうしたら、僕がどれだけフォトグラフィーを楽しんでいるか、シンプルな理由を教えてあげられる。僕は人生の情熱や、アクション、冒険を切り取りたい!という衝動を愛しているんだ」

アドレナリンの赴くままに撮影をするため、トラビスはある日、祖母からダッジラムバンを受け継いだ。79,000マイル走ったそのバンにソーラーシステムを組み込んで、マットグレーに塗り直した。勝手に推測するに、18%のグレーは撮影する際に色温度を管理するために使う色なので、クルマの色さえも撮影のために注ぎ込んでいる可能性がある。

きっと今日も、トラビスはこの「Betty the Grey Wolf号」で旅を続けているはずだ。

Licensed material used with permission by Travis Burke, (Instagram)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。