長い人生、何が起こるかより「どう捉えるか」のほうが重要だ
生きていれば、いろいろなことが起こります。辛いことも悲しいこともありますが、ちょっと視点を変えれば、それは人生の大切な教訓になるかもしれません。
「The School of Life」は人生に降りかかるたくさんの出来事に対して、どのように向き合えばいいかをアドバイスしています。
人生に疲れることも
あるでしょう
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人生で起きる悲しい出来事に疲れ切って、生きることに意味なんてない、と判断してしまうのは簡単なことです。
今までどれほど多くの間違いを犯したのか、叶えられなかった夢や目標はどれほどの数になるのか。そんなことを考えると、シェイクスピアのマクベスのセリフように、「人間は呪われた生き物である」と感じるかもしれません。
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人生は歩く影に過ぎない。下手な役者だ。
出番の時は舞台の上で派手な身振り大きなため息もつくが、終わるとふっと居なくなる。人生は白痴の語る物語だ。響きも感情も騒々しいだけで、 そこには何の意味もない。
シェイクスピア『マクベス』より
マクベスは、人生は騒々しいばかりで何の意味もないと述べます。しかしそれはどうでしょうか。私たちは十分な思いやりと洞察力を持って人生を振り返ることで、何かを得ることができるのではないでしょうか。
同じ出来事が
絶望にも希望にもなりうる
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絶望と希望は表裏一体です。同じ出来事を絶望と捉えるか、希望と捉えるかで変わってきます。
私たちは常に、自分の心の中で自伝を書いています。これは現在の自分の状況を過去の出来事と関連づける作業で、ほとんどの人が無意識的に行っていることです。
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ひとつの物事に対して、それをひどい災害と捉え、楽観主義的思考を捨てて絶望と判断してしまうこともあるでしょう。しかし同じ出来事から、もっと希望に満ちた別の物語を語ることもできるはず。
ドフトエフスキーやプルースト、イエスの自伝を見れば、その人生が感動的で高潔で優しさに溢れたものだと思えるのでは。
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どんなにひどい失敗も屈辱も、人生にとって大切な意味があることを私たちは知っているはずです。間違いは成功するために必要なものが足りなかったというヒントを与えてくれ、喪失は私たちが何を必要としているのかを教えてくれます。
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たとえ混乱と間違いと失敗を繰り返し、誰かを傷つけてしまう日々を10年間過ごしたとしても、その経験はその後の人生を成熟させるのに必要だった、と捉えることができます。
私たちは自分のアイデンティティを確立するために失敗が必要で、正しく他人を理解するために失恋が必要なのです。
そのように解釈して心の自伝を書き直せば、私たちは人生の失敗を許すことができるでしょう。
たくさんの過ちの先に
幸せがある
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優れたストーリーテラーは、人生の中心にあるのが災難や勝利だけでないことを知っています。私たちは、自分自身に何が起きたのか、そのすべてについて書ききることはできないでしょう。自分ではどうしようもない、政治や経済や他人についての問題を、自分の問題として捉えすぎないことです。
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毎日、私たちは自分自身の生活を振り返ります。なぜ痛みがあるのか、どうしてチャンスを取り逃してしまったのか、または、なぜ幸福であるのか。
きっとほとんどの人の人生が、欠陥があって、盲目的で、欺瞞だらけで、それでも最終的には威厳と努力の末に成り立つ物語であると思います。生きていると絶対に、良い一日もあることでしょう。いくつかの分野でちょっとした成功を収めることもあるでしょう。
だから、失敗をすべて無意味だと切り捨てる必要はないのです。