世界で最後の一人と呼ばれた彫り師が「1000年の思い」を肌に刻む

かつて、戦士たちの誇りと女性の美しさの証となった伝統的なタトゥーが、1000年以上も前からフィリピンで守られてきた。

はるか昔から続く伝統文化を引き継ぐのは、カリンガ州にあるブスカラン村に住むWhang Odさん。彼女は、なんと100歳になる世界最年長の彫り師であり、カリンガ族のタトゥーを刻む最後の人間として注目されてきた女性なのだ。

肌だけではなく、「魂」に刻む

Image byFoster Visuals,

カリンガ族で彫り師はMambabatokと呼ばれる。数年前までWhangさんが最後のMambabatokになるのではと言われていたが、親類の孫娘が後継者に選ばれ、現在は師匠として技術を伝授しているそう。

長年に渡り伝統を守ってきた彼女のタトゥーを入れるため、毎日のように世界中の人々が村を訪れているという。たとえ次の世代に引き継いでも、彼女と先代たちが彫った多くの証はなくなることなく、これからも「魂」に刻まれ続けるのだろう。

幼い頃からタトゥーを彫り続けたWhangさんは、フィリピン政府から人間国宝の称号を贈られた。

大自然の中にある小さな村で伝統を守り続ける彼女の姿を、下の動画から見ることができる。

Licensed material used with permission by Brent Foster, (Instagram)

関連する記事

アメリカ・ポートランドを拠点にしている彫り師Kayla Newellさんによる作品です。昼と夜でデザインが変わるのがポイントです。
私の中で刺青イコール怖い人のイメージがある。だけど、アーティストのFabio Vialeの彫刻は、刺青は日本の誇れる伝統芸術であることに気づかせてくれた。...
Ryan Kellyは、過去に自傷行為をした時の傷跡を隠したいという人のために、無償でタトゥーを彫っている。「Scars Behind Beauty」とい...
これまでもさまざまなタトゥーが話題となってきましたが、今注目されているのは、「刺繍みたい」と言われているソレ。柄を描く一本一本のラインがまるで糸で編まれて...
世界18都市の番組が聴けるイタリア発のおしゃれラジオ「THE CITY RADIO」。
刺青の場所と図柄だけを見て、6人のうちの誰がその持ち主かを当てていくクイズゲーム。これがなかなか難しい。それぞれの刺青には、親友や家族との思い出やその人の...
京都の竹工芸職人、小倉智恵美さんが手がけるのは、代々伝わる「竹籠」の技術を活かして作られた「Kyoto Basketry Accesory Series」...

人気の記事

2021年3月16日(火)に開業する「フォションホテル京都」に、フォションブランドとして世界初出店のスパ「Le Spa Fauchon/ル スパ フォショ...
国際送金サービスをおこなう企業「Remitly」が、“海外でもっとも住みたいと思われている国はどこなのか”をグローバル検索データを利用して調査。それぞれの...
毎度、趣向を凝らしたオリジナルの機内安全ビデオで楽しませてくれるニュージーランド航空。さすがに今年、新作を望むのは厳しいか……と思いきや、しっかりリリース...
「国際宇宙ステーション(ISS)」に滞在した山崎直子氏の経験を聞けるだけでも貴重な体験だが、今回はほかにもさまざまな特別プログラムが用意されているようだ。
中国発のテクノロジー企業「Xiaomi」は、スマホなどのデバイスをリモートで充電する技術を発表した。この技術が一般化すれば、スマホをリモート充電できるよう...
1月20日まで、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて資金調達をしている「Tatamu stool」は、東京をベースとする建築家たちが...
大分県の景勝地、耶馬渓に3日間限定でが「耶馬溪トンネルホテル」がオープン。客室となるのは道路に設置されたキャンピングカー。トンネル内には、建築家・佐野文彦...