家も人生も全部手づくり。極めすぎてる夫婦から「自由」を学ぶ。
カナダ・バンクーバーアイランドから10分ほど船に揺られると、「Freedom Cove」と名付けられた、おもちゃのようにカラフルな家を見つけることが出来ます。
それがこちら。
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ビビッドピンクと、グリーンが目立つこのお宅に住んでいるのは、WayneさんとCatherineさん。もともとは家族4人で暮らしていたけれど、今は夫婦2人で人生を楽しんでいます。
さて、なんでこんなところに住んでいるのか?この家はなんなのか?初めはビジュアルインパクトに惹かれて気になり、調べたりインタビューを始めたのですが、このお家……知れば知るほどまぁすごかった。
それはもう、色々と。
「自分でつくる」を、
極めすぎている。
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1992年に建設されたこの家は、一度も電動工具を使っていません。木材の調達から、釘打ち、ペイントもぜ〜んぶ、自分たちの手づくり。
かかった年月は2年。海面に浮かせている「生け簀」の原理を使って設計したため、沈む心配もなく、25年間ずっとここで過ごしているのです。
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暴風や台風によって、修復をしなくてはいけないこともあり、メンテナンスし続けていなければ壊れてしまう、というリスクはあるけれど「手間をかけるのも楽しみのひとつ。私たちは冒険家なのよ」。ですって。
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完全にオフグリッドであることにこだわっていて、使っているのは14個のソーラーパネル。
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冷蔵庫も冷凍庫もナシ。お腹が減ったら、4つのグリーンハウスから野菜を収穫して、10分釣りをしたら大きなバスが釣れると言います。
冷蔵庫がなくて困ることと言えば、魚を一度に食べきれない時なのかも。飲料水は、近くの滝か、雨水を利用しているみたい。
スーパーなんか行かなくても、2人暮らしには充分すぎる食材に囲まれて「贅沢な暮らし」だと笑います。
『Daily Mail』のインタビューによると、街まで買いに行くもので、最も価値のあるものは“チョコレートバー”らしいです(笑)。
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あまりお金は使わないのだろうけれど、どうやって生計を立てているのかというと、彼らは2人ともアーティストとして活躍していたのです。
旦那さんのWayneさんは、プロの彫刻家であり作家、時にはミュージシャン。奥さんのCatherinさんはプロダンサー。なるほど、自分から生まれるエネルギーを表現することを生業としているなら、住居や暮らし方から、完全にオリジナルでクリエイトしようと思うのは、自然なことでもあるのでしょう。
「自分が思う幸せ」を、
とことん貫いて生きる。
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もともとは2人とも、トロントなどの都市で生活をしていて、高い家賃を払うことに追われる生活を送っていたそうです。お金を払えなくなって、部屋を追い出されたこともあるのだとか。
この生活を始めて、一番変わったことは何かをCatherinさんに聞いてみたところ、こんな言葉が。
生きるうえで、人間が一番恐怖する相手は本来「自然」でしかないのだと、この生活をしていて改めて思いました。私たちは、毎日生きる方法を学び、成長をしています。「心が満たされる」とは何なのかを教えてもらったんです。
心から望んでいることを選んで、実行する。どんな一瞬でも、愛おしく感じる人生になりました。何でも自分でつくって、無駄なものは何ひとつもない。
何よりも、<暮らし>を彩るアーティストになったと思っています。
彼らの生活・哲学を学びたい、話を聞きたいという人が世界中にたくさんいることから、「お宅訪問ツアー」まで組まれるようになりました。
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