「言葉より行動」を実践する人、12の特長
「言葉が語るより、行動が語る方がよく聞こえる」なんてよく使われますが、こういうのにはちゃんと理由があるんだな、と気付かされました。周囲への信頼を得るのには、何かを“言う”ことではなく、何かを“する”ことなんだと。
ビジネスメディアの「Inc.com」でライターNicholas Coleさんが強調するのは、「普段の何気ない行動がその人を表している」という点。見過ごしがちな、何気ない行動。それは、私たち自身を見直す機会になるとも思います。
ホテルのカフェレストランで、朝の会議に参加したときのことです。テラス席を4人で囲んでいたときに、一人の女性がアボカドトーストを2つ、カフェから持って来たのです。彼女は「私たちでシェアしましょう」と言いました。
けれど私は(アボカドトーストを、どのようやってシェアする?)という疑問しかありませんでした。一緒にいた男性と、今取り掛かっているベンチャーについて話していたところ、彼女はアボカドトーストの入ったバッグの側面を破って、むき出しに中身が出る見えるようにしたのです。
皮肉交じりに「あなたのような人と一緒に働いてみたいですね」と、口にしてしまいました。このような何気ない行動が、その人の本来の姿を言葉より強く表すのです。
私たちは、その人から発する言葉ではなく、行動によってその人のことを判断します。それはお互い様なのですが…。以下に記した何気ないような行動、けれどこれらは賢い人が日頃からやっているもの。それは、言葉として賢さを表しているというより、強いものなのです。
01.
時間を守る
一番わかりやすい指標ですよね。遅刻はとても失礼な行為。どんな理由があったとしても、たとえ渋滞にはまったとしても、時間通りに到着することの方が重要。「早めに着かなければ、すべて遅刻」、大まかにこれくらい考えても良いくらい。
02.
TPOをわきまえる
「どんな時も、着飾りすぎ流くらいの方がいい」と言う人もいますが、私はこれに反対。
着飾りすぎは、軽装すぎるのと同じで、その場にどのような服装がふさわしいのかと考える努力がなかったということでもあるのだから。まずは、どのような場で、どのような行事であるのかを、時間をかけて考えてみてください。それだけで、しっかりとした装いに周囲からも受け入れられるでしょう。
03.
どんなに小さなことでも覚えている
「幸せへの秘訣は、日常の小さなことにも興味を持つフリをすることだ」
─ William Morris
どんなに小さなことだったとしても、その人のことを覚えている。これは他人から好かれる大前提。例えばコーヒーを買ってきた時、「ブラックだったよね。乳製品は飲まないって言ってたから」、こんな一言から親友になる可能性も。ちゃんと聞いていることは、気にかけている姿勢ですから。
04.
ドアを開けてくれる
私は幼少期から、母の隣で歩いていると、母はいつもドアのところで立ち止まりました。私が開けるまで待っていたのです。ちゃんと教えてくれた母に感謝しています。大した行動ではないかもしれない。それでも、「自分よがり」でいるより相手を立てることの大切さを学びました。
05.
センスが光る作品を
部屋に飾る
誰かの事務所や家にお邪魔した時に、飾ってある絵画などをみて「いいセンスの持ち主だ」と驚いたことはありませんか。
空間の使い方はその人自身を映すもの。どんなものに興味があるのか、どんなことに元気付けられるのか、そしてどのような信念を持っているのか。そのような日常が部屋に飾られているものに反映してくる。自分を磨いてくれるようなものを、手に入れましょう。
06.
履きこなせる靴を知っている
それは高級なものでも、流行っているものでもありません。
靴は、その人のセンスを映し出します。内面を反映する数少ない特徴とも。例えば、ジーンズにTシャツとシンプルな格好をしていても、素敵な靴を履きこなしている人がいるでしょう。それは自分に合う靴を、よく考えた上で履いているからです。意外かもしれませんが、靴にはあなた自身がよく表れているんですよ。
07.
メモを取る
例えば、レストランのウェイター。
注文をメモに取らずにいる人がいる。ゲストに好印象をつけようとするウェイターもいますが、じつはそれは間違い。賢いウェイターは、少しでも注文を聞き間違えてしまったら、得るものより失うものの方がはるかに多いと理解できている。だから、メモをとるのです。
これはウェイターに限らず、日々の生活でもそう。友達に頼まれた荷物が、どんなものか覚えていますか?あなたの上司のコーヒーの好みは?ミーティングで話し合った、ビジネスパートナーの画期的なアイディアは何でしたか?メモをとっておくことで、ちゃんと、丁寧にやり遂げられるのです。
08.
デスクトップを整理する
あなたのパソコンのデスクトップも、人となりが表れるもの。
ファイルやフォルダが乱雑になっているようだと、だらしない人に見えてしまう。ちゃんと目的ごとに振り分けてあり、整頓されているデスクトップを見たら、どんな持ち主かは、想像つきますよね。
09.
お金はちゃんと使う
自分が思う存分楽しむことには私も賛成。でも、そのためにどのようにお金を使うかによって、その人のことをより理解できるもの。
例えば誰に使うのか。そして、どんな場所で、どんな時に、など。お金の使い方は、その人をよく表現します。
10.
時間も有意義に使う
お金の使い方と同様、時間の使い方もその人を表します。
あなたは、どのようにその時間を使いますか?自分を磨くため、それともただ無意味に過ごすだけですか?自分の時間をどのように使うのか、これも自分自身の反映だと覚えておいてください。
11.
自分の健康のために食べる
自分の体は、神聖なるもの。
あなたがどのような食べ物を食べ、そして自分の体をどのように気にかけているのかで、その人の健康への価値観が垣間見えます。それは、一時的な満足感で済ませているのか、それとも長期的な健康を見据えているのか。健康を貫くのは、自分自身との関係で一貫性と訓練が必要なのです。
あなたの食べるもので、あなたが出来るのですから。
12.
刺激しあえる仲間がいる(数人でも)
「あなたがよく時間を共に過ごす五人は、あなた自身です」
「類は共を呼ぶ」とも言います。あなたがいつもつるんでいる友人こそ、あなた自身を表現する鏡。あなたがどんな信念や目標を持っていたとしても、類は友を呼ぶと言うように、あなた自身も“同類”と思われます。
自分を磨きたいのであれば、自分磨きに勤しんでいる人たちと一緒にいることがオススメです。