20代に一人のパートナーとの「長い付き合い」から学べること。
「彼氏と付き合って、もう5年になるんだ」
社会人になったばかりの頃、友人から聞いたこの言葉に私は少なからず驚いた。理由は2つ。
1つ目は、「若くして同じ人と5年も関係を築けるなんて」ということ。2つ目は、「せっかく他の人とも出会えるチャンスなのに、勿体ない気もするな」ということ。
ライターのMel Burkeさんは20代の頃、どうやら私の友人側に立つ人だったらしい。彼女が書いた「Elite Daily」の記事を読むと、「1人の人と長く関係を築くことで得られることはこんなにもあったのか」と考えさせられる。
01.
安心して「自分磨き」ができる
付き合うということは、相手から「興味が失くなったと言われるかもしれない」という不安との闘いでもある。
さらに追い打ちをかけるように、20代前半では、自分が何を求めていてどのような人間なのかを理解しきれていないもの。
様々な人と交流を持つことは良いこと。そうすることで、どのような人になりたいかがわかることもある。私の場合、大学時代は世の中が自分に何を求めているか、自分はどういう役割を果たしたいのかを考えていた時、元婚約者も一緒に考えてくれた。そのような会話ができて、安心できる相手がいることで、少しずつ大人への階段を上った。
「メールが返ってこない!」と心配しなくてはいけない関係でなく、自分自身の勉強や成長に時間を費やすことが出来たのだ。
02.
夢をサポートし合える
1人の男性との長期的な交際を経験しなくても、30代に入る前に誰もが気付くことがある。
大人として成長している時に、誰かと長く付き合うことは努力を必要とするが、2人でもがいているのであれば一緒に成長していくことができる。私も、元婚約者と過ごす時間の中で、自分への気付きはたくさんあった。
例えば学生時代、アラスカやキューバなどいろいろな場所へ行った。様々な髪型を試してピアスやタトゥーもして。「死ぬまでにやりたいこと」をリストアップしたりなんかして。このような中で、自分が本当にやりたい事を付き合っている相手に話し、そうすることの重要性を知れた。そして、自分も誰かの夢をサポートする時どうしたら良いかを学ぶことができた。
私はいつも理解がある彼女だったわけじゃない。お互い自己中心的になり、喧嘩をしたこともある。でも最後には、協力し合えるように理解を深めていくことができた。
03.
他人のせいにしなくなる
(できなくなる)
20代を振り返ると後悔することももちろんある。安いお酒や美味しくもない食べ物に手を出していたこと。自分で書いた感傷的なストーリーを教授に見せたこと。でも、後悔から学べることがある。恋人作りもそう。
ずっと同じ人としか付き合っていない友人数人に話を聞いたが、「これでいいのかな?後悔しないだろうか?」という不安は、少なからずあるようだ。そのような思いが頭を過るのは当然だろうし、恐怖や先の後悔を感じることは悪くない。ただ感情に押し潰されなければ。
私は未だに飲み過ぎで失敗もする。身体に良くない食べ物には触れなくなったが、教授に自分の書いたものを読んでもらうことは悪くないと思えるようになった。これらの学びは、当時付き合っていた交際相手とは無関係だった。
つまり、20代での後悔は自分自身が決めてしたことであり、「相手がいたからこうなった」なんてことは全くないのだ。
04.
30代に入る前に
求めることを明確にできる
以前の恋人と交際して7年が経った頃、「この人は私の結婚したい人じゃない」と思ったのだけれど、そんなこと最初は夢にも思っていなかった。彼も同じ気持ちだったと思う。
でも、もし別れるのが怖くてそのままの関係を続けていたら、人生は大きく変わっていたはず。あの時代に培った自分らしさまで失っていたかもしれない。プライベートな問題を誰かと話し合えたり、好き嫌いの多い人に料理を振舞ったり、決断力や相手に何を求めるかなど、どれも相手との関係で手に入れたもの。小さなことかもしれないけれど、今の私を作り上げてくれたもの。
あなたにずっと付き合っている人がいるのなら、今2つ選択がある。このまま30代に突入して2人で大きな変化に対応するか、それぞれ違う道を歩むか。どちらにせよ、土台がしっかりできたうえでの30代。周囲の期待など気にせず、自分を信じていけば大丈夫。
私の場合、元婚約者と別れるのは本当に辛かった。でも結果的に、次のパートナーに求めるものが明確にわかった。