LAの地下鉄の平和は、「KAWAII戦士」が守る!らしい。
原宿を彷彿とさせるポップな色彩に、キュートな電子音。さながら日本で制作されたミュージックビデオみたいですが、その実、ロサンゼルスの地下鉄会社が作ったマナー啓発動画なんです。
なにゆえ、ここまでぶっ飛んじゃったのか?LAメトロへのインタビューも交えてご紹介!
「魔法少女」が
マナーを取り締まる!
動画の主人公を「魔法少女」にしよう!というアイデアを出したのは、ソーシャルメディアチームのメンバーだったそうです。
「啓発動画の主人公を、マナーを取り締まるヒーローにしよう!ということまでは決まってて。どんなヒーローにするかをブレストしていた時、あるメンバーが言ったんです。『スーパーヒーローは、魔法少女でないと!』って。
私たちはそのアイデアにとてもわくわくして、即決しました。あとは、魔法少女のキャラクターを詰めていくだけ。例えば、彼女が誰と闘うのか?とかね」
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「設定が決まったら、次に問題になるのは誰にクリエイティブをお願いするか。最後は映像作家のMike Divaに依頼しました。これを形にできるのは、彼しかいないと思ったんです」
氏は、2016年にも日本のポップカルチャーを用いた動画を制作し、話題となった人物。こうして、この企画はスタートしました。
楽しくマナー啓発したい
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ストーリーはこう。地下鉄でマナーを守らない「迷惑ボーイ」に、「超親切(Super Kind)」の力をもった魔法少女が挑んでいきます。
セリフも字幕も日本語が多く使われたこの動画。インパクトある映像を作ろうと考えた狙いは、どのようなものだったのでしょうか。
「私たちの地下鉄はこれからもサービスを広げていきます。それはつまり、既存のルールを知らない新しい乗客が増えるということも意味しています。
私たちの理想は、メトロでの乗車ルールを懲罰的にではなく、楽しく皆さんに知ってもらうこと。
そのためにはまず、注目を集めることが第一。だから人々の目を引く新しいものを作るために、時代の潮流に乗った作品にしたんです」
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「Super Kindは、メトロを愛するJ-POPスターです。彼女は車内のルール違反行為に直面すると、魔法少女に変身し、音楽でマナーを教えてくれます。Super Kindはメトロの従業員ではありません。正義感が強い、模範的な乗客という設定です」
「Super Kind」の再生回数はトータルで100万回を超え、狙い通り大きな話題となったそう。
乗車マナーって、世界でそれほど差のあるもではありませんよね。だけど、さすがにここまでのものは日本では難しそうだなあー。