マックコレクターに「集める理由」を聞いたら、意外とささった。
この世界には、たくさんのコレクターがいる。メジャーな物から、多くのひとが「なんで?」と思ってしまうものまで。他人がなにを言っても、本人には宝物。あらゆるモノに、コレクターがいるんだろうなと思う。
たとえば今、私の隣にはハンドクリームがあるのだけど、世界のどこかに……いや、ハンドクリームなら<東京在住の女性>と、かなり絞ったなかにでも、きっと集めている人がいる。
だって、こんなに不思議なもの(そう見えてしまうもの)を、集めている人たちがいるのだから。
集めることで、
心が満たされてゆく
・掃除機 / Jack Copp
・バービー人形 / Jian Yang
・マクドナルドの箱 / Serge Zaka
他にも、自分の服の毛玉を集めている人や、水鉄砲コレクターなどとコンタクトを取ったのだけれど、残念ながら彼らの写真を紹介することは叶わなかった。気になった人は、ぜひ「Crazy Collector world」と検索してみてほしい。
誰もが「何か」を集めている
マックコレクターであるSergeさんに話を聞いてみたところ、持っている箱の数は530を越えているらしい。
相当なマニアだというのは聞かなくてもわかったけれど、なぜ集めようと思ったのかをきいてみると、こんな言葉が返ってきたのだ。
どうして?もちろん好きだから!こんな箱を集めていると言えば、だいたいの人が不思議な顔をするけれど、好きな子から貰ったラブレターを簡単に捨てられない人と同じさ。
なるほど……「集める」と「残す」、「捨てられない」は確かに“物が増えていく”という状況だけをみたら同じ。感情的にも、似通っているのかもしれない。
手紙や年賀状を残しておくのは、そこに誰かからの気持ちがあるから。私が唯一集めている旅先でのポストカードも、思い出や当時の感情を残しておける気がするからだ。
不思議な人たちがいるものだなぁ……と最初は思っていたけれど、彼は当たり前のように、「人は目に見えるもの、見えないものに限らず、なにかを集めたり、残したいと思っているものだ」と言った。
コレクターというのは、その感情を“特定のモノ”に投影させているだけなのかもしれない。