産業遺産マニアも唸る、新潟「佐渡島」の魅力とは
佐渡といえば国内最大級の金銀山で知られていますが、実は多くの産業遺産が街中に集中していて、いずれもすぐ近くにあることも魅力なんです。
半日歩くだけでも色々な遺産が見られるし、満足度の高い旅ができそうです。建築好きや廃墟・産業遺産マニアも唸る、そのワケとは?
まずはマップを。
赤いピンは、産業遺産「北沢浮遊選鉱場」や「大間港」、その他、博物館や美術館などの場所を示していて、地図の中心から半径約1km圏内に集まっていることがわかります。歩いて回れることが一目瞭然です。「佐渡金銀山」へもバスで気軽にアクセスできますね。
あっちにもこっちにも
「産業遺産」
佐渡銀金山の歴史は古く、1600年代初頭までさかのぼります。江戸時代から日本最大の金採掘地として繁栄。そして明治以降は機械化と近代化が進みました。
このため、山からも近いこのエリアに産業遺産がいくつも作られたんですね。
こちらが「北沢浮遊選鉱場」。昭和11年に工場建設がはじまり、その後大増産計画などを経て完成しました。1ヶ月で50,000トン以上の鉱石を処理でき、当時は「東洋一」とうたわれました。
これが「北沢浮遊選鉱場」の隣にある「シックナー」。
水と不純物を分離して、工場用水を確保する施設でした。その規模は直径50メートルあり、こちらも国内最大規模だったとか。遺跡のようなフォルムもいいですよね。
続いて、明治10年に完成した日本最初の西洋式立坑(垂直坑道)「大立竪坑」。これは地表から坑内へ人や物を運ぶための地下エレベーターで、最終深度は352m。
それぞれのスポットからスポットへ行く際の「通り」も、昔ながらの家屋が軒を連ねていたり、レトロ塀が寄り添っていたり、懐かしい雰囲気に包まれています。次の旅行先の候補にも、ぜひ「佐渡」を。
Licensed material used with permission by 佐渡観光協会