時代の流れに取り残されたボイラーステーションが、アート施設として生まれ変わったらしい
都市開発や技術革新などが進むにつれて生まれる、時代の流れに取り残されたものたち。
中国にあるボイラーステーションは、そのなかの1つだろう。
中国の発展時に建てられたインフラ施設は、暖房システムの変化により閉鎖。すっかり廃墟のようになり、当時のシンボルといえる煙突が虚しくもそびえ立っている。
©2023 Studio Ten
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そんな産業遺産を、中国に拠点を置くデザインスタジオ「Nomos Architects」がアダプティブリユース。『TanArt Community』というプロジェクトで複合型のアートコミュニティに改修し、廃墟に新たな息吹を吹き込んだ。
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まず、内部の大空間は展示ホールとして生まれ変わらせたらしい。空間を安易に分割するのではなく、建物本来の大きさを活かしている。
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小さな空間は、商業スペースとしての活用が見込まれるとのこと。これにより、アートイベントなどが開催できる。
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また、屋外のスペースと3階のメインホールをつなぐ道を新たに設置。機能面のニーズを満たすのに加えて、過去から未来へとつながる架け橋としての意味合いもあるという。
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建物全体には、新たにポリカーボネートパネルを設置。自然光を適度に取り込めて、建物本来の工業的な印象も際立たせられるとのことだ。
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このようなボイラーステーションが今後建設されることは、おそらくない。
取り壊しではなく再利用をすることで、中国発展時の面影を残しつつ新たな時代を生き始める——。
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『TanArt Community』の詳細はこちら。
Top image: © 2023 Studio Ten