怠惰な生活を抜け出す秘策は「KAIZEN」にあった!
食べ終わった食器が流しでそのまんま、干しっぱなしの洗濯物…やらなければならないことが山積しているのに、どうしてもやる気がでない。私たちの暮らしは、大なり小なりこの連続ですよね。
何かキッカケひとつで、生活は180度変わるのかもしれない。それさえ見つかれば……なんて人たちに届けたいコンテンツです。
「I Heart Intelligence」のライターJustin Gammillがこう書いています。「怠け者の生活を抜け出すには日本式の“KAIZEN”がヒントになる」と。以下、彼の文を紹介します。
とてもシンプルな
「カイゼンの法則」
ここで言うKAIZEN(カイゼン)とは、音の通り「改善」のこと。なんでもトヨタ自動車が、このカイゼンを活かした生産方式によって、高品質の自動車を世界に送り出したことから、日本初の概念として熱い注目を集めている。
「カイゼン研究所(Kaizen.com)」によると、大きな目標を達成するためには、小さなステップを経てひとつずつ課題を達成することが必要であると述べられている。つまりは、少しずつ自分を変化させることこそ、成功のカギ。
いきなり自分を大きく変えようとすると、果ては燃え尽きて、目標の大きさにただ圧倒されて終わるだけ。「カイゼンの法則」では、小さくても具体的な結果を出し、それをモチベーションとして前進していくスタイルを推奨している。
具体的な例を次の項目で見ていこう。
カイゼンの鍵は“達成感”にあり
例えば、あなたの前に山積みの洗濯物があるとしよう。その洗濯物の山を見て、あなたは「これを仕分けて、洗濯機にかけて、干して、畳んで片付けるのに一日かかるだろう」と予測する。
途方もない作業量に思えるかもしれないが、まずタイマーで1分間計りながら目の前の洗濯物を仕分けてみてほしい。そしてタイマーが鳴ったとき、自分がどれほどの仕事をこなしたのか振り返ってみる。
これを繰り返すことによって、自分が時間の経過と共にどんどん具体的な結果を出していることを目の当たりにすることができるはず。そのタイマーを今度は3分から4分に伸ばしてみよう。そうして少しずつ、赤ちゃんが一歩一歩進むように進捗状況を確認し、その成果をモチベーションにしながら作業を進めてみる。
このように、自分が常に達成しているとを意識することがカイゼンのカギとなる。
目標に向け
具体的な工程をイメージ
カイゼンの法則は、1986年に出版された今井正明の著書のなかではじめて導入された考え方。この法則は発売から30年が経った現在でも、企業の長期的な競争戦略の基盤として世界中で受け入れられている。
そしてその方法は30年のうちに洗練され、コンサルティングサービスを運営するまでに。それが前述のカイゼン研究所。
企業に向けたものとはいえ、基本原理は個人にも応用できるもの。山積みの洗濯物はほんの一例に過ぎないが、自分が達成したい目標に向けて具体的な工程を考え、それをひとつひとつ成し遂げていくという方法を常に意識してみよう。
たったの1分も積み重ねれば何年もの実績。どんな小さなことでもいい、明日から始めてみてはいかがだろう。