見逃していた愛情に気づかせてくれる手の写真

この世に生を受けてまもない赤ちゃんの手は、柔らかくてすべすべ。まるで、まだ本当の苦労を知らない様が表れているかのように無傷です。でもそれは歳をとるにつれて、固くてゴツゴツして、不格好な形へと変化していくのです。

©Izabella Kostadinova, M. Popova

水道業者

©Izabella Kostadinova, M. Popova

銀行員

©Izabella Kostadinova, M. Popova

バーテンダー

©Izabella Kostadinova, M. Popova

ウェイター

©Izabella Kostadinova, M. Popova

シェフ

©Izabella Kostadinova, M. Popova

タクシードライバー

フォトグラファーのIza-Bella Kostadinovaさんが撮影した、手の写真。モデルとなっているのは、もう何十年も仕事をしてきた男女の大人ばかりです。どれもよく見ると、深い皺が刻まれていたり縦に細かい線が入っているのがわかります。

最初は、何気ない手の写真かと思っていたけれど、見れば見るほどなぜか安心してしまったんです。でも、どうしてなのかは自分でもすぐにわからなくて……。

「誰でもこうなるよね」と、いつかくる老いという恐怖に向き合うことができたから?

「しなやかさがないな」と思っていた自分の手を見て、まだマシだと思えたから?

いろいろ思考を巡らせてみたけれど、どれも違いました。

写真に写っているのは、シェフ、タクシードライバーなど、私たちの生活に欠かせない人たちばかり。「お金を払うのだから、サービスしてくれるのは当たり前」、そう言ってしまえばそこまでだけれど、彼らの手から伝わってくる愛情に、これまで助けられたことはたくさんあったはず。

明日もまた頑張ろうと思える美味しい料理をつくってくれた手。疲労困憊の体を家まで送り届けてくれた手。Kostadinovaさんの写真を見た時、手が語りかけている気がしたんです、「あなたはひとりじゃないよ」って。今まで目を向けていなかったけれど、今までこういう手に守られて生きてきたんだなって、ハッと気づかされたのでした。

Top image: © Izabella Kostadinova, M. Popova
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