「渡航禁止」のソマリアに、どうしても行きたくて。(女ひとり旅)

ドバイ就職したSeiwaさん、23歳でソマリランドに乗り込んでいたんです。それもひとりで。

ソマリランドってなに?という人もいると思うので、軽く紹介しますね。以下、高野秀行さんの本『謎の独立国家ソマリランド』からの引用です。

ソマリア国内は無数の武装勢力に埋め尽くされ、戦国時代の様相を呈しているらしい。一部では荒廃した近未来を舞台にした漫画になぞらえ、「リアル北斗の拳」とも呼ばれる。そんな崩壊国家の一角に、そこだけ十数年も平和を維持している独立国があるという。

それがソマリランドだ。

ひとりで乗り込んだSeiwaさん、その度胸もすごいけれど、どうやらものすごくソマリランドを気に入ったようで、「私にとってディズニーランドです」とのこと。…謎だ…謎すぎる……!

外務省の渡航ページで真っ赤に塗りつぶされた国、その中の『ランド』はどんな世界なのか?

彼女が実際に撮影してきた写真と一緒に、見所を紹介してくれています。


 

5059431813349376

───誤作動なのかなんなのか、緊急用マスクが飛行中に降ってきた。しっかりしてくれ操縦士!と思いながらも、ソマリランドのハルゲイサに到着。

6547759582674944

ハルゲイサ以外の都市へ行こうと思ったら旅行者1人につき兵士を2人雇わなければならない。しかも兵士は銃を持っている。

やつらは旅行中も飯を食ったり、たばこを吸ったり本当にやる気があるのか?といった形だけの護衛だ。

ソマリランドには、まだ国として正式に認められていないためか公式な観光名所と言える場所はなく、住所や名前のついた道というものがほとんどない。なので適当にこんなところいってみたいと、タクシーのうんちゃんにリクエストしてみるべし。もしくは、ホテルの人におすすめを聞いてみるのもあり。

ソマリランドに興味があるという人へ、個人的に訪れた観光名所っぽい場所をご紹介しよう。

家畜マーケット

4836631190175744

その名の通り家畜がいるマーケットだ。

ただ家畜と言ってもなじみがあるような、牛や羊だけでない。まず驚いたのは大量のラクダだ。雲一つない澄み切った空を覆ってしまうぐらい大量にいるラクダの数に衝撃を受ける。まさにこれぞソマリランドというような雰囲気。

単なる家畜の売り買いだけでなく、両替所やカルチャーレストランと現地の人が呼ぶテント式レストランもある。ただレストランといっても、土の上で食べ物のまわりをハエがぶんぶん飛んでいる場所だったので、(しかもテント内なのに暑い)さすがの私も今回ばかりは尻込みしてしまった。食事そのものはおいしそうだった。

カルチャーレストラン?みたいな場所。

4903247475113984

まぁ、普通に美味しそうなスープ。

6209043966197760

リアルドナドナの風景が繰り広げられている。

5026235071594496

ソマリランド到着後1番に来たので、いきなり羊やラクダに囲まれるという異世界を体験し、ああ本当にソマリランドに来たんだなと思った。

ロンリープラネットには朝がおすすめとあるが、昼にいっても十分楽しめた。ここはぜひ行っておくべし。

中央市場

6152134978437120

ソマリランド最大のマーケット。マーケットと言えば色とりどりの果物や野菜が並んでみるだけでもワクワクするのだが、ソマリランドはどうやら事情が違うらしい。並んでいる果物は、デーツを固めたものとみかん?のようなもの、バナナぐらいしかない。

野菜といえる野菜はあまりなく、ソマリランド特有のラクダの乳製品などが売られていた。食べ物以外の服や日用品はかなり豊富にある。

中央市場内にある
リアルなお肉ストリート

5659481157402624

日本のスーパーにおいてあるような”きれいな”お肉ではない。よりリアルに近いお肉がおいてある。中にはヤギの顔がぱっくり2つに割れたものも置いてあり、その中で平然とパスタを食べているスパゲティおばさんはすごいと思った。まあ日本人が魚を顔ごと食うのと同じだろうか。衝撃的なヤギの肉はぜひ現地で見てください。

自分を写真でとってくれといってきたスパゲティおばさん。写真を嫌う女性が多いと聞いていたが、スパゲティおばさんは例外のようだ。

5204240930701312

MiGジェット

6297224208187392

せっかくタクシーのうんちゃんがあれこれ説明してくれたにも関わらず、ふーん、戦争の記念碑かなんかかなという感想しかない。中央市場の目の前にある。

ソマリランドの地図

5421859675832320

私にとって伝説的な場所である。タクシーのうんちゃんにソマリランドの地図が手に入るところにつれてって欲しいというと、つれてこられたのがここだ。そりゃあ地図は地図だけど。

刑務所

ハルゲイサには、中央市場の近くに刑務所がある。確か高野氏が刑務所で海賊にインタビューしていたという話を思い出し、もしかしたらいけるんじゃないかという思いで、内務省や法務省にアポなしで訪ねていった。ちなみに直接高野氏に確認したらベルベラの刑務所とのことだった。

いいところまでいったが、内務省の一番のお偉いさんに会うのに1時間近くまったあげく、アネムスティなどの正式な組織に属し、証明書がないとだめだと軽くあしらわれた。まあそうか。逆に言えばこんなへいへいとやってきたよくわからん奴に刑務所の見学許可を出したら、大丈夫かという感じだがその辺はしっかり機能しているんだなと妙な安心感を感じた。ということで、基本的に個人では入れない場所である。まあ当たり前か。

戦いの跡地

4683781357174784

タクシーのうんちゃんが頼んでもいないのに気を利かせて連れて行ってくれた場所だ。

ロンリープラネットにすら載っていないので名前もついていない。ハルゲイサとアンバサダーホテルのメイン通りから少し脇道にそれたところにある。現地の人に聞いたらきっと分かる。

野生のラクダ

5588271673376768

ハルゲイサ-ベルベラ間のドライブ中に何度も見かける。

ソマリランドのラクダは、ほのぼののんびりしていて、ラクダはのろい動物だと思っていた。しかし数日後ドバイのホテルでラクダレースなるテレビ番組を見ていて、車と並んで走るラクダを見て、ラクダは馬並みに速く走る動物だということが分かった。今回分かったのはラクダはかなりかわいい動物だということ。しかもラクダ肉はおいしい。

ベルベラ

5466197428535296

ハルゲイサが一気に都会に思えるほど、寂れた港町。静かだが荒廃しているともいえなくはない。ただし海はリゾート地なみにきれいなので次回は水着を持ってきてぜひ泳ぎたい。ベルベラのマンスールホテルには目の前徒歩5分ぐらいで誰もいない貸し切りビーチにいける。

おお!船だと思ってよくみると沈没しかけている、さびた船だった。

5962531097018368

ソマリランドの攻撃型ホームレス

ベルベラにてソマリランドのホームレスなるものをみた。ホームレスというのはどうやら全世界共通で同じような格好をしているらしい。

なんとそのソマリアホームレスは、走っている車に直径30センチほどのでかい石をなげつけるという攻撃型ホームレスだった。車道をはさんで向かい側にいたので、攻撃されるのではと不安になった。これが唯一ソマリランドで感じた危険である。

エチオピアに比べると、道ばたで寝てたりするホームレスはほとんどいない。


見どころが決まっていないのは、逆に自分で開拓していくチャンスでもある。ガイドブックにはのっていない場所を発見していくのは、まさに冒険家のような気分になった。

Licensed material used with permission bySeiwa Nishida, (Twitter), (Instagram)
行きたいところを自分のペースで周れる「ひとり旅」。大勢で行ったら知り合えなかったかもしれない「仲間」と出会えるのもひとつの醍醐味ですが、女性ひとりで行くと...
ひとりレストラン、ひとり映画。自分では快適なつもりでも、「ひとりで海外旅行に行く」って友だちに言ったら、「なんでひとりなの?」と驚かれることも。でもやっぱ...
「死の体験旅行」は、アメリカが発祥と言われているプログラム。体調が悪くなり、病院で検査を受け、病気を告知され、治療から緩和ケアへと移り、そして亡くなってい...
ワーキングホリデーなどを使った長期に渡る海外の滞在は、過ごし方次第で人間を大きく成長させ流、かけがえのない体験となるでしょう。でも、あまりにも長く母国を離...
愛してくれる誰かが近くにいると、困った時にすぐ頼ってしまう。相手との付き合いが長いほど、努力しないとダメだと思いながらも甘えちゃう。でも、そのままでは、い...
みなさんは「いい女」と言われると、どのようなイメージが浮かびますか?中には、「いい女=美人」だと思った方もいるかもしれません。しかし、必ずしも「美人=いい...
2017年、あなたはどんな目標を立てていますか?ジムに通う、ダイエットをする、ヨガをはじめる…そんな意識の高い目標もいいですが、本当の心の声に耳を傾けてみ...
みなさんは旅行へ行くとき、カフェやレストランなどを事前にリサーチするタイプですか?見知らぬ土地の食べ物や飲み物で冒険するのは、なかなか勇気がいることです。...
バックパッカーなどの安旅好きなら知ってる人も多いだろう。とはいえ、なかにはお金がないけど、なんとか海外に行きたい!って人もいるはず。海外旅行の敷居が、今よ...
大昔に比べれば、海外に行くこと自体はかんたんになりました。実際に現地に行けなくても、インターネットで各国の情報にアクセスできます。ただ、その時・その場所だ...
・男性の前だけ「頼りない女」を演じる・陰口や噂話など、他人を貶める話が好き・裏表があるこれらはいわゆる「これだから女は…」と言われるような、女性のネガティ...
パレスチナの紛争を撮影するために、フォトジャーナリストのMonique Jaquesがガザ地区を訪れたのは2012年のこと。当初、激しい争いによる傷跡を捉...
ハワイ生まれの大学生であるAllison。22歳という年齢で50カ国以上を旅した彼女は、法律事務所で働きながら、SNSのコンテンツ制作の仕事をこなして旅費...
こんな退屈な場所で、よく長年過ごせるなぁ……と思ったりするけれど、もはや生まれ故郷がゆえに、彼らは退屈だなんて言ったりしない。それを超えた安定という境地に...
一生忘れない旅を君はしたことはあるだろうか?「ある」と答えた人はきっと、この先の人生は大丈夫なはず。「ない」と答えた人には、「絶対にそんなことはないはずだ...
シリア・スーダン・ソマリア・リビア・イエメン・イラン出身の6人のミュージシャンたちによる楽曲が、7月6日にSpotifyにて配信。彼らが歌ったのは、曲を作...
「Elite Daily」の人気女性ライター、Zara Barrieの魅力はけっして周りに流されないところ。自分の芯を強く持ち、つねに我が道を行く彼女を見...
これまで、イスラム系の女性たちがスポーツをしている姿は、あまり公にされてこなかった。保守的なイスラム圏では、女性は手や顔を隠さなければならない。社会的にも...
米・大統領に就任したドナルド・トランプは先日、イスラム圏7カ国からの渡航者を、米国内に入国させない、という大統領令に署名しました。指定された7カ国の旅行者...
「旅をしたい」「自分の殻を破りたい」。そう語る若者はたくさんいますが、21歳のテイラー・グリーソンは、並々ならぬ努力でそれを体現した旅人のひとりです。彼の...