ひとり図書館チェア

初恋の人は、図書室によくいる人だった。
その子はいつも窓際に座っていた。
半分開いた窓から風が吹き込むと、長い髪が揺らぎ、そのときだけちらっと横顔が見える。その瞬間を逃すまいと、僕の視線は本とその子を行き来していた。

 

大人になったいま思うのは、なにかに没頭している真剣な表情は、年齢や性別、容姿に関係なく、とても美しいということ。とくに本は、表紙をめくった途端、想像の世界に入り込んでいくから、他人を意識していない無防備な表情になり、いっそう美しさが増すのだと思う。

そんな人たちが集う図書館は、サンクチュアリだ。

わたしだけの……

© 2018 YANGSIYOUNG
© 2018 YANGSIYOUNG

韓国人デザイナーのsiyoung yangさんも、そんな本の世界に魅了された一人。

リビングにいても、キッチンにいても、本を開いた途端、そこが図書館になる。それならば、もういっそのこと、本の世界にどっぷり浸ることができる家具をつくりたい。そうして生まれたのが、この「My Library Chair」。

学生時代に僕が投げていたような邪魔な視線もない、わたしだけの図書館。わたしだけのサンクチュアリ。

© 2018 YANGSIYOUNG

オフのオフ

© 2018 YANGSIYOUNG
© 2018 YANGSIYOUNG
© 2018 YANGSIYOUNG

オフの日、自宅でゆっくり過ごしていても、洗濯や料理などやることは多い。

キッチンが、オフのときのオンならば、この椅子は、オフのオフ。

休日はひとり、ここに座って、ゆっくりと本の世界に浸りたい。

© 2018 YANGSIYOUNG
© 2018 YANGSIYOUNG

ちなみにこれらの椅子はすべてパーソナルオーダーメイド。興味のある人はこちらから。

Top Photo by ©2018 YANGSIYOUNG
Licensed material used with permission by YANG SI YOUNG

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