博物館や図書館が一斉に「真実」をツイートした、ファクトの日とは?
オルタナティブ・ファクト(もうひとつの真実)なんて言葉も登場する昨今。いろんなことを簡単に知ることができる一方、事実を知ることも難しくなってきているのかもしれません。
そんななか、2月17日、全米280以上の図書館や博物館が「#DayofFacts」というハッシュタグをつけて、資料などに基づいたファクトをツイート。移民や気候変動の問題、第二次世界大戦中の事実など、様々な「ファクト」を呼びかけたのです。
ここで紹介するのは、そのムーブメントのひとつ。動画のタイトルは『#DayofFacts at The Field Museum』で、アメリカのフ ィールド自然史博物館がつくったものです。
「The Field Museumにおける、事実」
「地球は45億歳」
「ディメトロドンは恐竜よりも人間に近い存在」
「ティタノサウルスは最も大きい恐竜だった
(この大腿骨は6.5フィート ※約2m)」
「クジラの祖先は陸を歩いていた」
「全人類はアフリカから移動してきた」
「気候変動は動物や植物の絶滅を促す」
「しかし、私たちはそれを促し続けている」
それぞれの「ファクト」を。
「私たちは、いつでも事実を歓迎する。そしてあなたも」
様々な「ファクト」がツイートされたこの日。ムーブメントの呼びかけ人であり、博物館教育家のAlli Hartleyさんは、政治的立場で事実を決めるべきでないという考えのもと、博物館や図書館に何かできることはないか、と呼びかけたのだそうです。
「真実」は、政治や個人の思惑によって決められるものではないでしょう。さまざまな情報がすぐ手に入るこんな時代だからこそ、真実や事実とさらに真剣に向き合っていくべきなのかもしれません。
Licensed material used with permission by The Field Museum