ヒトが「部品」
人間は、家具などのツールを
“ただのモノ”として扱い、
時に乱雑に使い、そして捨て去る。
がしかし、もしも人間とツール(家具)が
同価値なら、どうなる?
たとえば椅子。
その椅子は人間がいないと立てないし、
人間はその椅子がなければ座れない。
そう、相互に依存しているのだ。デザイナーGUAN XIANG
ワタシが
パーツになる家具
それを使う人自体が部品となるデスクセット「Symbiotic Objects」。そう、人がいないと成立しない家具です。
冒頭のメッセージは、この家具のデザイナーであるGUAN XIANGさんの言葉。モノにあふれた何不自由ない現代社会において、人間が当たり前にモノを使い、そして捨てるということに、メッセージを投げかけているのです。
いたって真面目なメッセージが込められているけれど、まぁ、なんとも滑稽なスタイルですよね。頭に被っているランプがとくに……(笑)
「相互依存関係にあるんだ!」とGUANさんが言うとおり、この家具に全体重をかけるのではなく、お互いを支え合うようにうまくバランスを取りながら、チカラ加減をしなくてはなりません。
椅子は2本脚。あと2本なければ使えません。だから……
使う人の脚が、椅子の“脚”に!
デスクもこれじゃ立たない。
4本中2本の脚が上を向いてしまってる。
上に向いた脚は、使う人の肩に乗せて、ようやく完成。
実用的とは言い難い家具ですが、GUANさんのメッセージがとてもよく表現されています。
人間同士だけでなく、生き物同士だけでなく、ヒトとモノにも平等を!と。
Licensed material used with permission by GUAN XIANG