雪の夜、好きな人をおもって聴きたいのは。

 

予報があたって、初雪が降った。

都心の電車は不安定だし、いつもは遅くまでたくさんの人がいるオフィスも、今日はみんないそいそと帰っていった。つられて出てきてしまったけれど。

こんなに早く会社をでられたのに、だれも誘えなくてまっすぐに帰ってきた。とくにやることもなくて、部屋でひとり、窓のそとで静かにふる雪をみている。

こんな夜、あの人はどうしているんだろう?

 

雪の夜
彼をおもいながらききたい5曲

#01.
ボクのことを知って / Chara

ただの友達なら「はやく会社を出たから」っていうだけで連絡をして、せっかくだから飲みにいこうよって言えるのに。どうして言えないんだろう。言ったって、たぶんべつに、なにもないのに。

Reference:CharaVEVO

#02.
人魚姫 / 安藤裕子

いつもなら、まだオフィスで仕事をしている時間。すこし得した気分にもなるんだけれど、なんとなく、テレビをつける気にはならなくて。もうずっとまえに読み終わった本を棚から選んで、今夜はいつもより、すこし長めにお風呂にはいろう。

Reference:avex

#03.
ときめき / チャットモンチー

気づけばけっこうな時間、バスタブに浸かっている。読んでいる本をとじてバスルームの窓をあけると、心地のよいつめたい風が吹きこんできた。平日の夜が、こんなに静かで長いなんて知らなかったな。

#04.
猫とアレルギー / きのこ帝国

冷蔵庫にあるビールを飲んでも、SNSをひらいても、大好きなブログを読んでも、やっぱり物足りなくて。なにをしたら楽しい気持ちになれる?ってかんがえてみる。でも、本当はもう、答えなんてわかっている。とっくに、自分のなかにある。

#05.
結露 / 片平里菜

部屋の電気をすべて消して、「結露」をきく。いつもはとっても忙しくしているから、そんなふうにして見過ごしてきた自分の気持ちが、たくさんあることを知ってしまった。雪はまだ、結露をたくさんつけた窓のそとで、静かにふりつづいている。

Reference:katahirarina
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。