雪も氷もないアラスカでうなだれる「シロクマ」が意味すること

写真家のPatty Waymireさんは、真っ白な雪景色に佇む、真っ白なシロクマを撮影しようと、極寒のアラスカ・バーター島へと足を運びました。しかし現地にたどり着いてみると、なんと雪も氷もまったくないという状況。

予想とはまったく異なる光景に衝撃を受けた彼女は、そのありのままの風景にカメラを向けました。剥き出しになった土、暗い海、鬱ぎ込むように座るシロクマ。それは地球温暖化のもたらした、暗澹たる景色でした。

この写真は、instagramで公開されるや、瞬く間に話題になりました。Waymireさんは、一体この景色を目にして、どのように感じたのでしょうか。

記録的な暖冬

「自然の環境で暮らすシロクマが撮りたいと思いアラスカに行ったんですが、眼の前に広がっていたのは、まったく雪のない、海氷の形成さえはじまっていない、驚くべき光景でした。バーター島の近くにあるKaktovicの街で現地の人に話を聞いたところ、今年は記録的な暖冬だと教えてくれました」

海氷がないと
アザラシの狩りができない

「この写真は、気候の変化が地球にもたらす影響を映し出しています。ボーフォート海に面したバーター島の岸に座り、シロクマは悲しそうな表情を浮かべています。ここは本来、雪と氷に覆われているはずの場所なのです」

「冬季のシロクマの主な食料は、アザラシです。シロクマの狩りは、海氷の上で待ち伏せし、穴から息継ぎのために顔を出したアザラシを狙うというものです。つまり、海氷がなければ生き延びるのは困難になるでしょう」

「ボーフォート海には、石油資源が眠っています。しかし、気候の変化ですでにこんなに傷ついているのに、さらに環境を破壊し、自然の動物たちを危険にさらす必要はないと私は思うのです。

オバマ前大統領が、今後5年間採掘を中止すると発表したとき、私は賞賛を惜しみませんでした。私は一児の母でもあります。娘のために、どんな未来を残してあげることができるか、といつも考えています。トランプ大統領にも、ぜひこの問題に真摯に向き合って欲しいと願っています」

あなたは、この写真と彼女のメッセージから、何を感じますか?

Licensed material used with permission by Patty Waymire
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