マキエマキ、50歳。職業「自撮り熟女」。人妻です。

 

ずっと会いたかった女性に会えました。

マキエマキさん。ちょっと(ううん、かなり?)ハードな自撮りをInstagramに投稿している50歳の女性です。その写真は、ハードではあるんだけれども、べつに官能的なわけでもなく「プッ」と笑えておもしろい。なんだか不思議な魅力があるんですよね。

どうして自撮りをはじめたんだろう?とかとか、気になっていたことを聞いてきました!

「女になんか生まれなきゃよかった」と思ったこともありました。

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ーー単刀直入にお聞きします。自撮りをはじめたきっかけはなんだったんでしょう?

わたしが自撮りをはじめたのは3年前くらいなんですけど。いきつけの飲み屋で、セーラー服を着るイベントに誘われたんですよ。「みんなでセーラー服着たらおもろいんじゃないの?」って。それで、Amazonでセーラー服を買ったんですけど、試着して、スマホで自撮りをして、おもしろ半分でFacebookに投稿したら、すごく好評だったんですよ。

わたしは本業が商業カメラマンで、風景とか建物とか、そういうものを撮っているんです。だから、それまでは自分が被写体になるとかまったく考えたことがなくて、裏方に徹していました。なんですけど、セーラー服が好評だったので、ちょっとずつ、自分の仕事用のカメラをつかって、自宅でコスプレの自撮りをするようになって。そしたら、セーラー服を投稿した2ヶ月後くらいに、『LOVE TO EROS』っていう合同展に誘われて、「じゃあ、自撮りを展示しようかしら」となったんです。

それに向けて、やってみたいと思っていたホタテビキニを自作して、本格的なロケに行き、新たに撮り下ろした作品を出展しました。

ーーヌードに抵抗はなかったんですか?

まったくなかったですね。20代〜40代前半までは、すっごく抵抗があったんですよ。カメラマンになるまでは、イベントコンパニオンとかモデルのお仕事をしていたんですけど、露出が多くなると、やっぱり男性がすごく集まってくるでしょう。カメラマンになってからも、いまでいうセクハラに該当するような言葉をまわりの男性から日常的に言われたりして。性の対象として見られるのがいやで、「女になんか生まれなきゃよかった」って、女であることに否定的な気持ちになったこともありました。

でも、閉経したとたんに、「あーせいせいした」じゃなくて、女であることにしがみつきたい気持ちが強く芽生えたんです。「ずっと女でいたい!もっとわたしをみて!」って。そういう気持ちも、自撮りには込めていますね。

最初はひとりでやってたんですけど、わたしが楽しそうにやってるのをみて、夫も「じゃあ、僕も」って、ロケに行くときはついて来てくれたり、写真集やポスターのデザインを手伝ってくれるようになって。

ーー協力的。

そう。おもしろがってくれています。よく、いろんな方から不思議がられるんですけどね。いまでは共同制作者のような感じで応援してくれていますね。

夫はグラフィックデザイナーをやっているので、特に、そういうデザインまわりはすべて夫がやってくれています。

ーー新しくはじまるポスター展のデザインもですか?

あれもすべて夫が。でも、ディレクションはわたしなんです。夫のセンスって、女の子が喜ぶきれいでカワイイ感じで。だから、丸投げすると、そういうものが出来上がっちゃう。色とか書体が上品になっちゃうんです。わたしが目指しているのは、ちょっと崩れていて汚い、下品なエロなのに。いつも、とりあえずたたき台をつくってもらうんですが、だいたい修正をお願いしますね。でも、それを文句ひとつ言わず直してくれるんですよ。

夏場に、夜中の2時から房総のほうまで行って、撮影に付き合ってくれたこともありました。
ほんと、どうしてここまでやってくれるんだろう、って思います。自撮りをはじめてから、愛し愛されることを実感しました。

下ネタは、小学生の頃から大好きでした。

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ーー最近では、ヌードのあり方も多様化してきているように思うんです。

女性の見方はすごく多様化しているように感じます。でも、男性はなにも変わっていないと思いますよ。どうこねくり回しても、裸にはエロしか感じないのかな。それはTwitterを通して実感していることなんですけど、「結局あなたたちエロなのね」って思うようなコメントがすごく多くて、はじめた当初は病みそうになりました。

ぽっちゃりの女の子や脇毛を生やした女の子のヌードをみても、大半はセックスのことしか考えてないんだと思います。男性って、やっぱりそうですよね(笑)

ーー展示に来てくれる男性も、やっぱりそういう男性が多い?

そうですね。男性のほとんどはエロい目で。ただ、意外と女性のお客さんも多いんです。しかも、30歳くらいの若い女性。「私もマキエさんみたいに年を取りたいです」とか、ポジティブなコメントをくれたりしますよ。ちょうどそれくらいの年齢の頃って、若さを失うことに対してすごく恐怖を感じるんだと思うんです。わたしの作品をみて、笑ってくれたり、元気になってもらえるのはとっても嬉しいことですね。

ーーそれでお下品なことを。

いずれはちょっと高尚なエロスのほうもやってみたい気持ちはありますけど、自分のキャラクターには合ってないのかな、とも思っています。むかしから下品なもののほうが好きだったんですよ。日活ロマンポルノじゃなくて大蔵映画、団鬼六よりは宇能鴻一郎、エマニエル夫人よりかまきり夫人、みたいな。下品すぎて逆に笑えちゃう感じ。

ーーえ。むかしって、子どもの頃からですか?

はい(笑)。子どもの頃から下ネタ言って周りを笑わせてたんですよ。自分で自分のスカートをめくって、人が困るのを見て喜んだりしていました。

ーーご両親からは叱られなかった?

父はサラリーマンで、母は専業主婦で、ごく一般的な家庭で育ったんですけど、叱られた記憶はないですね。むしろ、おもしろがっていました。

中学生になってからはますます酷くなって。筒井康隆の小説からはじまり、ユングとかフロイトとかの学説も読むようになったんですけど、彼らってやたらと性に関することを説いているんですよ。そういうことを、自習の時間に、黒板に図を書きながらみんなの前でおもしろおかしく講義したりしていました。

ーーまわりはどういう反応を?

女子も男子もすごい喜んでましたよ。自習の時間があるたびに「マキエ、あれやって!」って。ロクデモナイ中学生でしたね(笑)。

ーー高校の頃もそのスタンスは変わらず?

高校は女子校だったので、そういう露骨なはなしをしてもみんな喜んでくれなくって。だから、方向性を変えたんです。BLのほうに。当時、わたしは演劇部だったので、校内で人気のあった先生2人にキャストを頼んでBLをやってもらう、っていう脚本を自分で書いて、芝居をつくって、広めの教室で発表していましたね。

あとは、ちょっと嫌われている若いオトコの先生のファンクラブをつくって、その先生の一挙手一投足をおもしろおかしくまとめた会報をメンバーに配ってたんですよ。

ちょっとおぼっちゃま系で、テニスがすごく好きなかただったんですけど、「今日のラケットはこうだった」とか「今日の靴はどうだった」とか「さすがプリンス!」とかって書いていたり、生徒のことをちょっとバカにした「へっ」って笑いかたをよくしていたんですけど、それがおもしろいって書いてみたり。

そしたら、その会報ほしさにファンクラブに入りたいっていう人がちょっとずつ増えて、最終的には生徒会長まで入ってくれました。

ーーちょっと皮肉がこもっていますね(笑)。その先生は最終的に好かれるようになったんですか?

ある意味(笑)。いまやってる自撮りとは方向性が違うんですけど、根本にある、「良識的な人が眉をひそめるようなことをして人を笑わせたい」っていう気持ちは子どもの頃から変わっていないんでしょうね、きっと。

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はなしに出てきた「新しくはじまるポスター展」とは、『マキエマキ@空想ピンク映画ポスター展3』のこと。1月28日(日)から開催されるので、気になる人はぜひ。

 

<開催概要>
マキエマキ@空想ピンク映画ポスター展3
会期:2018年1月28日(日)〜2月10日(土)
会場:bar LUCKY DRAGON えん(東京都台東区下谷2-14-2皆川ビル1階)
営業時間:18:00〜24:00(月曜定休)
入場料:無料(ただし、要オーダー)

 

自撮り熟女マキエマキ(50)。
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