23歳、冬。「愛」と「愛情」の正体が知りたくて。 #02
ふと思ったんです。
「愛」と「愛情」は一緒のもの?それとも、べつものなの?って。
辞書で調べてもふんわりとしか理解できなかったので、まわりにいる人生の先輩たちに聞いてみることにしました。
今回は、第2弾です。
あなたにとって、
「愛」と「愛情」って何ですか?
43歳のクリエイティブディレクターAさん
(既婚、3姉妹のパパ)の場合。
Aさん:正直いままで意識したことがなかったです。でも、「情」って言葉に着目すると、愛は伝わらない場合もあるけど、愛情は相手に伝わるもの。愛を伝えようとしている時点で、それは愛情、で、ある。「情」はりっしんべんが付いてるから、こころが付いてるからね。愛情は与えるものじゃなくて、注ぐもの。
ーー注いでもらう側は、これが愛情だと認識できる、と。
Aさん:うん、認識できる。認識できる、が、もうひとつ思ったのは、相手がポジティブに受け取った瞬間にはじめて愛情として成立できる。これはあくまでおれの感覚ね。ただ、肌感として。
一方通行の場合は、それは愛情にはならない気がした。「こんなに好きなんです」「なんでこんなに好きなのに」という気持ちが相手に受け入れられなかったら、それは、愛情とは呼べない。
ーーう〜ん。むずかしいです。
Aさん:おれはいつも、娘に愛情を注いでる。たとえば、めちゃめちゃ娘のことを思って、怒ったり叱ったりする。だけど、娘がその行為を愛情として認識するのは、たぶん20年後とかで。だから、それまでは愛情として成立しない。
「愛を持ってやってるんだ」って言ってんだけど、娘の態度が気に食わなくてキレてるだけの状態だと、それは愛情に昇華できない、ならないんだなって感じがする。
こちらの愛を相手がポジティブに受け取ったとき、その愛は愛情に昇華する、か。だめだ、まだ第2弾なのに、すんなり納得できる答えを見つけちゃった感じがする。
でも、この連載はいろんな先輩の意見を聞くのがテーマだから、もうすこし続けるんだ〜。
今回協力してくださったAさん、とってもとってもありがとうございました。
トゥ ビー コンティニュウド
(ちなみに、第1弾はこちら)