「愛」は不特定多数の人に与えられる。「愛情」は特定の人にしか注げない。
ふと思ったんです。
「愛」と「愛情」は一緒のもの?それとも、べつものなの?って。
辞書で調べてもふんわりとしか理解できなかったので、まわりにいる人生の先輩たちに聞いてみることにしました。
今回は、第3弾です。
あなたにとって、
「愛」と「愛情」って何ですか?
48歳の編集者Jさん(独身男性)の場合。
Jさん:うーん、愛の方がデカイんじゃない?言葉自体は。
ーー愛の中に愛情があるってことですか?
Jさん:うん。で、愛情は「情」って言葉が付くから、いつくしみとか、愛でるとか。特定の人間に対して注ぐもののような気がする。愛は不特定多数の、大きな概念なんじゃない?
ーー不特定多数というと?
Jさん:「世界愛」とか、「人類愛」とかさ、そういう言葉はあるけど、「世界愛情」とか「人類愛情」って言葉はない。だから、世界に対して愛情はない気がするし、人類に対して愛情はない気がするしさ。「情」が入るってことは、それだけ特定の人たちに向けたものなんだと思うよ。
ーー親密な関係との間でしか生まれない?
Jさん:その中でしか生まれない気がする。アフリカで困ってる少年のことを助けたいって思っても、そこに愛情はない気がする。そこにあるのは愛、じゃないかな。
ーー愛って、与えてる側と、与えてもらってる側は「これが愛だ」って認識できるものだと思いますか?
Jさん:それは認識できるんじゃない?あったかい気持ちになるとか、そういうときに愛を感じてる。
ーーじゃあ愛情も、注いでる側と注がれている側はこれが愛情だって認識することができますか?
Jさん:やっぱり愛情は親密な関係の中でしか生まれないからさ、そっちの方が認識できやすいものだと思うけどね。
愛は不特定多数の人に与えられるもので、愛情は特定の人にしか注げないもの、ね。これ、第2弾でAさんが言っていた、「愛を相手がポジティブに受け取ったとき、その愛は愛情に昇華する」ってアンサーにも通じるなあ。
今回協力してくださったJさん、とってもとってもありがとうございました。
トゥ ビー コンティニュウド