「愛」と「愛情」をラジオ放送にたとえると。

 

ふと思ったんです。
「愛」と「愛情」は一緒のもの?それとも、べつものなの?って。

辞書で調べてもふんわりとしか理解できなかったので、まわりにいる人生の先輩たちに聞いてみることにしました。

今回は、第7弾です。

あなたにとって、
「愛」と「愛情」って何ですか?

42歳の編集者(既婚男性)Rさんの場合。

Rさん:まずね、恋と愛はだいたい同じだと思っているんですよ。愛って、超瞬間芸的な、「Love at first sight(ひとめ惚れ)」の延長にあるんだろうなと思っていて。そうしたら、もう恋も愛も同じじゃない?

愛と愛情のちがいは……。うまく例えになってるのかわからないけど、ラジオって短波と長波があるじゃないですか。ぼくは、愛は短波で、愛情は長波(あるいは中波)だと思っているんですよ。

ーーはい(笑)どういうことでしょう。

Rさん:遠距離恋愛ってなかなか成立しないでしょ。ダメになっちゃうパターンが多い。それは距離的な問題だったりするじゃん。いくらスマホで連絡がとれるとはいえ、結局、会えないってことに対する疑念や不安が、心のどこかに生まれるんだよね。距離感がストレスになるのが愛、すごく近くにいる人にしか届けられないのが愛。

でも、愛情だと、どれだけ距離があろうが、つながっていられると思うんですよ。「あいつ、いま何してんのかな?」って想像するだけで気持ちを落ち着かせられるんじゃないかなって。家族とか、そうでしょ?

ーーあーうんうん。

Rさん:だからラジオのAMが愛で、FMが愛情に似ているなって思うんだよね。有線、無線、とかさ。もはや愛情になると、赤い糸である必要はなくて、赤いWi-Fiというか。キャッチする側が使っているガジェットは何でもよくて、絶えず電波を飛ばし続けている。

ーーiPhoneでもiPadでも、PCでも。

Rさん:テレビでもね。何でもよくて、一方向からだったとしても電波を飛ばし続けてあげられる。そんな気がします。


突拍子もない例えばなしで最初はびっくりしたんだけど。でも聞いていくなかで、すごくよく理解できたし、ロマンチックな考え方だな〜と思いました。

今回協力してくださったRさん、とってもとってもありがとうございました。

 

トゥ ビー コンティニュウド

 

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。