海外で律儀に「Sorry」を言い過ぎない方がいいワケ。
前回は、気になる外国人の彼に「I love you」と言われたらどう受け止めたらいいかについて触れました。今回は、英語をしゃべる機会がある人なら、どの人も必ず使うだろう言葉について書こうと思います。
ちょっとしたコトでも
「Sorry!」
日本で英語を学び、喋っている人の言葉に耳を傾けてみると、日本語の「すみません」「ごめんね」というニュアンスをそのまま訳して、「Sorry」を必要以上に多用しているなぁと、感じる時があります。
これは、私自身も海外で生活しはじめてから(しかも割りと早い段階で)気づいたのだけれど、英語圏の人たち(他の言語を喋る国もそうかもしれませんが…)は、本当に自分が悪いと思った時や、謝らなければいけない状況にならない限り、「Sorry」という言葉を口にしません。
例えば、誰かになにかしてもらったら「Thank you」。誰かにぶつかってしまった程度であれば「Excuse me」とひとこと言えば、なにも謝る必要までないのです。
そのひとことが、
思わぬ弊害を引き起こす!?
「謝る必要はないとはいえ、つい言っちゃうよ!」そんなあなたには、昔、気軽に「Sorry」を使ったばかりに陥った、私の失敗例を紹介したいと思います。
(読んでくださる皆さんが、同じ目にあわないように…!)
先ほども例に出したように、誰かとふいにぶつかってしまった時に「Sorry」と、日本にいた時の癖をそのまま口に出していた時期がありました。そしてある日、道端でまた誰かとぶつかったんです。その時も私、無意識のうちにあの言葉を口にしました。でも、相手から返ってきた言葉は「It's okay(あぁ、いいよ)」。
その時、正直すこしイラッときちゃった。なぜかって、どちらかと言うと相手が携帯をいじりながらふらふら歩いていたからぶつかったのに…「どうして私ばかり謝っているの!?」と(笑)似たようなシチュエーション、実はその後も何度かあったんです。謝ってソンしたっていう変な気分に。
他にも、本当にささいな出来事があり、相手への思いやりのつもりで「Sorry」と言ったら、「じゃあ」と言わんばかりに私が悪かったていで会話がすすんでしまった…など。
コミュニケーションって、相手と対等であった方が絶対に楽しいと思うんです。このように、ささいだけど大事なニュアンスを知っておけば、後々変な勘違いで嫌な思いをすることもありませんしね。