日本人では発明できなかった、新しい「急須」のカタチ

お茶を飲むことで、リラックスしたり気分を切り替えたりするという人は、「お茶を淹れる時間」が好きなことが多いですよね。湯を沸かし、茶葉を急須に入れて蒸らし、抽出するうちに、心を落ち着かせるようなお茶の香りが次第に漂ってくるこのひととき。

でも実際のところ、お茶の抽出時間ってよくわからなくないですか?

急須の中で茶葉が膨らんでいるのはわかるけど、もうちょっと視覚的にティータイムを楽しみたい!
と、そんな風に思うこともあります。

デザイナーのPengtao Yuさんは、非常にシンプルながらも、正確な抽出時間で美味しいお茶が楽しめるドリッパーを開発しました。

見て楽しい、飲んで美味しい
「効率的」なティータイム

 

アメリカのインダストリアルデザイナーPengtao Yuさんが現在開発中の緑茶ドリッパー「tea-time」です。なんだかボヤッとした写真……。実は、商品化前のためCG画像なのです。

砂時計のような形状が特徴的ですよね。構造としては、上部で茶葉と湯が混ざり、抽出されたお茶が下のビーカーに落ちてくるというもの。まさに砂時計の発想と同じ。

真ん中のタイマーを捻って抽出時間を設定することができます。

私たちが普段お茶を入れるとき、わざわざタイマーを持ち出したり、面倒臭がり屋ならば適当な感覚で計ったりしますが、「tea-time」は急須とタイマーが一緒になっているので誰でも簡単に、美味しいお茶が淹れられるのです。

日本人にとってお茶は「急須で淹れるもの」という感覚が強いため、このようなドリップ方法はまさに目から鱗。でもコーヒーや紅茶をサイフォンなどで淹れることを考えると、あまり変わらないのかもしれませんね。いずれにしてもオシャレで効率的。発想の勝利と言えるでしょう。

湯の中で茶葉が舞って美味しいお茶ができあがるのを、目でも楽しめる「tea-time」。砂時計を見つめるように、お茶ができるのをじっくり観察していると、次第に心が落ち着いてきてなんだかリラックスできそう。

いつかこのドリッパーで淹れたお茶を楽しんでみたいところですね。

 

Licensed material used with permission by Pengtao Yu
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。