新しい旅のカタチ、LCTとは?ローコストトラベルの新しい波

 ローコスト・トラベル(LCT)の時代がいま、幕を開けた。

旅行の費用はあり得ないぐらいに安くなっている。LCCで海外に飛び、Airbnbで泊まるところを見つけ、Lyftで誰かの自動車い相乗りし、KitchHikeでどこかのお宅で晩ごはんを一緒に楽しむ。

 つい最近まで、旅するのにはたくさんのお金が必要だった。江戸時代の昔、日本の庶民は「一生に一度は」と伊勢神宮の参拝を願ったけれど、手の届かないほどの大金が必要で、だから「講」というやりかたで資金を積み立て、旅費を一生懸命貯めた。

 

 昭和の時代。戦争が終わって高度経済成長がやってきて、多くの人が旅行するようになった。でもこのころは社員旅行や修学旅行が中心で、やっぱり費用はみんなで積み立てていた。

 1964年には、海外旅行が自由化されて誰でもヨーロッパやアジアやアメリカに行けるようになった。でもこのころは持って行けるおかねはわずか500ドルまで。おまけに旅行の費用もいまの時代に換算すると300万円ぐらいもして、とても高かった。

 1980年代ぐらいになって、ようやく海外旅行に普通に行けるようになった。でも金額は依然として高かったし、旅行代理店の組んだツアーが相変わらず多かった。

 こういうことが全部ひっくり返って、旅行の費用が急に安くなってきたのは、ごく最近のことだ。格安航空会社のLCCが日本に入ってきたのは2000年代終わりごろだし、Facebookが普及してくれたおかげで、安心してAirBnbやLyftなどのシェアサービスが使えるようになった。

いま、旅はもはや日常だ。日本で暮らして日常を送っていても、海外に出かけて異国に滞在していても、どちらも実のところあまりコストが変わらない。そういうすごい時代なのだ。ローコスト・トラベルはわたしたちの人生を変えようとしている。

TABI LABO 共同編集長 佐々木 俊尚 / 成瀬 勇輝

 

ー 特集:ローコストトラベルの目次(予定) ー

 

8月4日:月曜

新しい旅のカタチ、LCTとは?ローコストトラベルの新しい波

8月5日:火曜

【学生必見】海外旅行をローコストに楽しめる10ヶ国はココだ!

8月6日:水曜

・ コレで格安に旅行ができる!旅費の常識をひっくり返す、40TIPS

【永久保存版】TABI LABOスタッフが選ぶ、絶対に持っていきたい旅グッズ

8月7日:木曜

・どっちがお得?「LCC vs 世界一周航空券」絶対に知っておきたい5つのポイント

・【保存版】その価格、半分になるかも!?「格安航空券をGETする方法」

8月8日:金曜

・日本人だけが知らない?Airbnbを本気でオススメしたい5つの理由

・トイレを借りる斜め上のサービス「Airpnp」が流行っている?

8月9日:土曜

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