毎日同じことばかりしてると、あっという間に人は老けていく。

1年が過ぎ去るのって、早すぎたと思うんです。

四季の実感も十分にないまま、流れるように気がついたら次のお正月にたどり着いていました。年を重ねるにつれて、1日や1週間だけでなく、1年が飛ぶように過ぎていくような気がしてならない。いったい、どうして?

Elite Daily』のライターCaroline Burkeさんは、科学的な視点から、年を取る度に時間経過が速く感じる理由を説明しています。

この感情の正体は、
「休日のパラドクス」

大人になるにつれて時間をはやく感じるという感覚は、科学的にも実証されています。

ミュンヘンのLudwig Maximilian大学で行われた2005年の調査結果がScientific Americanに掲載されています。

その調査は、14歳から94歳までを対象に行われました。1日、または1週間というスケジュールを、どれくらいの速度で感じているかというアンケートを実施した結果、世代によって結果に大きな差が生まれたのです。

若い人は時間の経過を比較的ゆっくり感じていて、40歳以上になると、著しくそのスピードが速くなる傾向にありました。

この現象が起きる要因のひとつに、「休日のパラドクス」と呼ばれるものがあります。

人の心は新しい経験を記憶に取り込むために、親しんだものに対しては感情の動きが鈍くなる傾向にあるのです。若い間は、新しい経験や、人間関係、知的な課題に出会うことも多くありますが、年を重ねるにつれてその機会は少なくなります。

要するに、心は日常に鈍感になっていくだけで、肝心の新しい刺激はやってこない状態が増えるのです。

当然、20代よりも50代の方が日々の生活がルーティーンになりやすく、時間の流れをはやく感じるでしょう。

“濃い1日”を過ごすために、
生活を見直してみる。

「休日のパラドクス」に陥って、飛ぶように過ぎていく毎日を受け入れることを、悲しいと思う人もいるでしょう。

解決策はただひとつ、日々に新しい刺激を取り入れることです。

「自分はもういい年だし」と、年齢を理由に、何か新しいことを始めるのを諦めてはいけません。学習をやめる必要もありません。積極的に、新しいものに出会って、新しい人間関係をつくっていきましょう。

そうすることで、感じる時の流れは以前より遅くなるはず。

あなたの日々は、たくさんの機会を秘めています。生きている限り、すべての時間はあなたのためだけにあるもの。

SNSをスクロールする代わりに、毎日5分間瞑想に励んだり、友達と会話をしましょう。時間をどのように使うかは、即ち、「どのように生きるのか」なのです。

あなたが何歳であろうと、日々を新しい刺激に満ちたものに変えることはできるはず。「何も考えずに生きること」ほど、怖いものはありません。

Licensed material used with permission by Elite Daily
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。