導入企業が増加中のナゼ?「給与即日払いサービス」が目指す未来

2017年9月にβ版がローンチされ話題となっている、給与即日払いサービス「Payme(ペイミー)」。

“従業員が給料日を待たずして、働いた分の給与を即日で引き落とせる”というのが、サービス内容だ。

ここだけを切り取ると、貯金のない人や働きだしたばかりの若い人などがユーザーに思えるが、それだけではない。このサービスを導入するのはあくまで企業側。ゆえに従業員だけでなく、企業にもメリットがないとスケールすることはない。だが実際、ローンチから1年に満たない2018年4月の段階で、じつに72社もの企業が「Payme」を導入している。

なぜ「Payme」が注目されているのか? そして、その先には何があるのか?

ガラケーからも申請可能
そして、導入コストはゼロ

まずはこの給与即日払いというサービスについておさらいを。

「Payme」のシステムでは、従業員がスマホアプリやwebサイトから給与の即日払いを申請できるようになっている。「Payme」は、企業に代わってその申請金額を立て替え、従業員に即日で支払う。当然、本来の給与支払い日には立て替えた分のお金が「Payme」に返却されるが、利息は発生しない。しかも、利用できる金額は自分が働いた分までと制限されているため、クレジットカードのように支払い能力を超えてお金を引き出すことができないようにもなっている。

こうした給与即日払いサービスは、すでに国内外でいくつもの事例がある。とくに海外では、ウォルマートやスターバックス、Appleといった企業が一部で導入済み。国内に目を向けてもいくつかのサービス提供会社が存在しており、「Payme」が初というわけではない。

そのなかで「Payme」の特徴は、“サービスの使いやすさ”と“企業側の導入コストが一切かからない”という2点にある。

前述の通り、申請には専用アプリが用意されているが、スマホだけでなく、ガラケーからも簡単に即日払い申請ができる。わずか3STEPで上司の承認なども必要ないという手軽さだ。企業の信頼度に応じて決められる3%〜6%の手数料は従業員が支払うことになるが、月の利用頻度は1回程度と少ないため、今のところこれが大きな負担となることはないようだ。急な交際費や旅行費用などのために利用するユーザーが多いという。もちろん、利用しなければ手数料はかからず、通常通り給与が月末に振り込まれる。

また、これまでの近しいサービスでは導入にかかるコストや振込手数料などを企業が負担するケースが多かったが「Payme」はすべて無料。経理担当者向けの管理画面も徹底的にシンプルでユーザビリティを考えたものとなっており、運用リソースも最低限で済む。利用状況の確認も簡単で、あまりに使用頻度が高い人には注意喚起を促すこともできる。

つまり、従業員、企業の双方にとって、使いやすいサービスとなっているわけだ。

導入企業には
3つの大きなメリットがある

さて、給与を即日で受け取ることができる従業員にとっては、使いやすいというだけでサービスを利用するメリットがあるが、企業側はそういかない。いくら使い勝手がいいといっても新しいシステムを導入するには、より明確なメリットが必要だ。

そこに対しても「Payme」はしっかりと3つの導入メリットを提案している。

①従業員の定着率向上

②求人応募数の増加

③振込作業の手間削減

①と②は想像に難くないはずだ。給与を即日で受け取りたいというニーズが従業員にある限り、このふたつは企業の魅力となる。

③に関しては、少し理解が必要かもしれない。じつは、すでに労働した分の給与を即日で受け取ることは、労働基準法第25条で権利として認められており、企業のなかには従業員からの要望に応えるため、経理担当者が多くのリソースを割いているケースが存在する。そういった企業にとっては、業務を代行してくれる「Payme」はとても魅力的なのだ。

一見働く従業員のためのサービスに思える「Payme」だが、導入する企業側にもきちんとメリットを提示できているところが、急成長につながっていると言えそうだ。

「Payme」が目指す未来

現在のところ「Payme」は、この給与即日払いサービスを広めていくことで社会にインパクトを与えようとしている。そして、近い将来には勤怠データをもとにした「Payme」のプラットフォーム化を進め、ユーザーへの収益還元や、どんな人でも気軽に資金形成ができるサービスを提供する構想もあるという。

以下は株式会社ペイミーの代表である後藤道輝氏の言葉だ。

「昨今は副業やリモートワークが認められるなど、働き方のアップデートが進んでいます。しかし、従業員と企業を結ぶ最も大事なコミュニケーションである給与支払いのサイクルは、50年以上ほとんど変化していません。給与支払いの多様化に対応することは、企業の社会的責任であり、そこをサポートするのが弊社です。これから先、とくにミレニアルズ世代を中心にお金に対する価値観はどんどん変化していくはず。そのなかで、名前もお金もない人が声をあげる手段として使えるサービスを提供し、資金の偏りによる機会損失のない世界を創造したいと考えています」

給与即日払いサービスは、あくまで入り口。お金との付き合い方がよりポジティブになる未来を「Payme」は目指している。

企業で働いていれば、ついて回るのが給料と評価。かつては年功序列がほとんどだった企業でも、時代の流れとともに新しい制度を導入しつつあります。労働の対価として...
1億──。これは、いまだ世界中に眠ったままの地雷の数。さらにいうと、この負の遺産のせいで、毎日10人もの一般市民が死亡・負傷する事態となっている。この状況...
ここで紹介するのは、クロワッサンとマフィンを掛け合わせたハイブリッドスイーツ、その名も「クラフィン」!クロワッサン×ドーナツから成る、ニューヨーク発のクロ...
乳がんを患い悲嘆にくれる女性が、否定的な言葉を次々口にするところから始まるこの動画。けれど、そこにある仕掛けが隠されていた……。
7月13日にアメリカ地質調査所は、この火山活動により新たな島がつくられたと発表しました。
睡眠時間を割いてまで必死になって働いても、給与には反映してこない。そればかりか逆効果だって!?それを証明するような研究があります。シンプルに言えば、睡眠時...
日本の文化としてはあまり馴染みがない「給与交渉」。やってみたいとは思っても、なかなか勇気がいるものです。でも「Make It Cheaper」の記事を参考...
月額固定料金の定額サービスが、ついに飛行機にも!アメリカの航空業界に定額制を導入した企業に、いま注目が集まっています。出張向けではありますが、どれだけ乗っ...
社員のスキルアップを目的とした学習支援制度などの福利厚生が充実している企業は、日本にもたくさんある。だけど、モチベーションを毎日保てるようなサービスは、ア...
「ストレス発散」といえば。ショッピング?美味しいもの?いやいや、それで満足できる?モスクワ発の「Destroyery」は、お金を払って鈍器で好きなだけセッ...
新神戸駅から車で1時間半。向かうは兵庫・丹波市(たんばし)。決してアクセスがいいとは言えないこの街へ向かった目的は、ズバリ「農家民宿」です。宿泊するのは、...
2016年1月9日に、米国企業「Basecamp」社のジェイソン・フリードCEOが、ブログで同社スタッフの福利厚生をズラッと紹介したのですが…ま〜羨ましい...
ここで紹介するのは、2016年2月4日(木)に発売された「SPRING 2016 ナイキ テック ニット コレクション」。質感にこだわった新しい糸を利用...
未来では、性別で人を区別することなく、すべての人をありのまま受け入れる世界が広がっている。そう強く訴えるのは「Wildfang」が制作した動画。今、未来、...
「Make」の社員は、自転車通勤をすれば特別ボーナスがもらえる仕組みになっている。1日あたり5ドル。もしも1年の勤務日の半分以上に、自転車を使って出勤すれ...
Google、Amazon、Netflix、Facebook、世界を牽引するハイテク企業が集まるシリコンバレー。いま、各企業が最も力を注いでいるもののひと...
2017年5月に設立した「IQUEUE」は、依頼した限定品の販売や、人気レストランの列に、代わりに並んでくれるサービス。今ならセール価格で3時間(並ぶ、買...
キャッチフレーズは”にごりワインの”ヒトミワイナリーというほど、濁ったワインにこだわりをもつ造り手による赤ワイン「h3 IKKAKU イッカク 2017 ...
「earnest」が2年間分のユーザー(匿名)のデータをみて、9種類のサービスの月収を、ランキング形式でまとめているのを発見。あくまでアメリカでの話で、日...
「自分は何をしたいのか」「どういう人と働きたいのか」「どんなスキルがあるのか」を軸に、自分らしい働き方を追求する人が増えてきています。働き方が多様化するな...
「LA Auto Show's」は、未来の都市と新しい移動手段のデザイン発表の場として、毎年開催されているイベント。2017年のファイナリストのひとつが、...
見た目の派手さも手伝って、レーザーライトを路上に照らすことで自転車事故を防ごうとするムーブメントは数年前からありましたが、米・ニューヨークの自転車シェアサ...
今までゴツくて重いとまだ課題が残されているスマートメガネ。アメリカのスタートアップ企業が開発した「Alpha Glass」は普段使いに利用できる初のカジュ...
「Amazon Key」の問題点は、知らない人を自宅に入れなければいけないこと。だけど、この「BoxLock Home」は、セキュリティを第一に考えている...