マイルスにこの星で最も重要な音楽家と評された「Hermeto pascoal」の話

エルメート・パスコアールは、あのマイルス・デイヴィスに「この星で最も重要な音楽家のひとり」と評されたなんて言われている、ブラジル音楽界の巨匠。

1960年代から精力的に活動を続けており、71年のマイルス作品『ライヴ・イヴル』にも参加。彼の自宅に招かれボクシングをしたこともあるとは本人談で、ジャズの帝王の顔面にパンチをくらわせたという思い出話がYouTubeで聞けます。

楽聖と呼ばれる彼にとって、この世に存在するすべてのものは楽器。今彼が演奏しているのはトランペットだろうか? と思ってよく見ると、ヤカンを吹いてます。オカリナだろうか? と思ってよく見ると、自分のヒゲをつま弾いてます。

といっても、決して奇抜なパフォーマンスが見どころではなくて、視覚的な刺激に翻弄されて油断していると、美しいピアノの音色にノックアウトされちゃうんですよね。

彼がそこにいれば、鳥のさえずりも、豚の鳴き声も、浅草でバナナを売っているおじさんの声さえも、特別な旋律に様変わりするということ。新しい体験や発見を求めるすべての人に会って欲しいミュージシャン。エルメートがそこにいるという事実が、音楽がそこにある証拠!

ここでは、お出かけ中のあなたはもちろん、仕事中のあなたにも、陽気な気分をたっぷりと味わってもらえるように、DJ Shhhhhさんが選曲したプレイリストをプレゼント!ぜひ聞いてみてね。

プレイリストの選曲は?

Shhhhh (El Folclore Paradox)

DJ/東京出身。2013年にオフィシャルミックスCD『EL FOLCLORE PARADOX』を発表。そのコンセプトを発展させた同名レーベルを2017年から始動。南米からNicola Cruz、DJ Spaniolらを招聘。コンピレーションLP『Voodoohop Entropia 1.5』のプロデュースや、インターネットラジオdublab.jpのレギュラー、オトナとコドモのニュー・サマー・キャンプNU VILLAGEのオーガナイズなど、活動は多岐にわたる。全国各地のカルト野外パーティー/奇祭からフェス、はたまた町の酒場で幅広く活動中。

 

「普通の音楽家が60分かけて表現することを、エルメートは1分40秒の楽曲で語ってしまう。奇想天外な展開と霊界とのチャントのような幕あい、オノマトペ。そこに、ブラジルの伝統リズムがしっかり息づいてることを、選曲しながら再確認しました。まさに唯一無二の魔法の音楽。その魅力が伝わればと思います」

 

https://soundcloud.com/shhhhhsunhouse

https://twitter.com/shhhhh_kaneko

https://www.facebook.com/shhhhhkaneko

素材提供 FRUE
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。