報酬を得ながら海外留学できる「オペア」って?

海外に住んでみたい、留学したい!と思っても、滞在のためのビザや資金の工面など、まずは異国の地での生活のベースをどう整えるかといった課題がつきもの。
私自身、アメリカに住んでから知った「オペア(au pair)」は、30歳以下で海外留学したいと思っている人に知ってほしい、ビザ&仕事ありきで海外で報酬を得ながら留学できる制度。収入が見込めた上で海外生活をスタートできるのは大きなメリットだと思うんです。

ビザも仕事も確約で、滞在費も心配いらず!

オペアを知ったきっかけは、「私、オペアでここに来てるんです」と友人の誕生会で自己紹介してくれた、年下の笑顔のかわいい日本人女性に出会ったこと。なんでも、ホストファミリーの自宅に滞在しながらその家の子供たちの育児を手伝い、報酬をもらいながら大学のEnglish learning courseを受講しているとのこと。私自身、彼女と同じ25歳の頃に東南アジアをまわってホームステイした経験があったので、すぐに興味が湧き調べてみることに。

 

©Cat Gurinsky

オペア留学は海外の子どものいる家庭に家族の一員としてホームステイし、ベビーシッターとして働くことで報酬が得られる制度。留学期間は最長2年間。ビザ発給に加えて滞在中の食費や住宅費はゼロ。語学学校などの教育機関に通う権利とホストによっては学費補助が与えられます。
なんと!海外での生活費がかからず、ビザの心配もなく、さらに合法的に働けるなんて!

ワーキングホリデーも海外で合法的に働くことができるビザではあるものの、滞在費は自己負担、仕事も自分で探す必要があります。
ところが、オペアは子どものお世話をしながら滞在するのが専門の国際交流プログラム。出発前から仕事と収入が確約され、滞在費負担なしといった経済的なメリットが、大きい。それに、ファミリーの一員として生活することで、その国の文化を身近に体験することができるのもいいところ。人格形成に直結する子育ては、まさにその国のカルチャーの根幹を知ることができる貴重な経験です。
その後やってくるかもしれない自分の子育てにも大いに役立つこと間違いなし。

私の周りのオペア経験者は留学後、保育園に就職して英語プログラムを担当したり、オペア時代の知識やノウハウをもとに、再度アメリカへ渡ってデイケアを創設するなど戦略的に活用している印象です。

対象年齢は17~30歳。人生を大きく変えるかも

現在、オペア留学で行ける国はアメリカだけでなく、ヨーロッパなどの欧米諸国中心に20数ヵ国。
起源は、歴史を遡ること100年以上前。ドイツやイギリスの若い女性たちがモダンなフランス語を学ぶため、フランスの親戚や友人などの家に居候させてもらう代わりに、家事や育児を手伝ったことが始まりだといいます。第一次世界大戦後、使用人と区別するため、若い女性たちの特権としてオペア制度が定着。
対象年齢は17~30歳ですが、国によって若干前後します。アメリカの場合は18~26歳の年齢制限があり、200~250時間以上の保育経験を持っていることが条件。保育施設でのボランティアなども対象です。ちなみに、現在は男性オペアも活躍しています。

©iStock.com/gilaxia

メリットも多いオペアだけど、ホストファミリーとのマッチングで滞在先が決定するため、行き先を自由に選択できるわけではないことやホストファミリーによって生活が大きく左右されることも。
でも考えてみれば、日本だって家庭によってカルチャーは千差万別。若いうちに思い切って飛び込んだ場所で、異なる文化や価値観に出会った経験は、人生を大きく変えるチャンスになるはず。オペアもそんな一生のターニングポイントになり得る留学のカタチです。

Top image: © Cat Gurinsky

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