アルマン・アルナルが「野菜とマリアージュする」と選んだ日本酒

2018年ももうすぐ終わりとなりますね。年の瀬となると、この1年の労いをこめて自分に贅沢をしてあげたくもなるのではないでしょうか。ゆっくり新たな年を迎えるのに、本当に大事な人との美味しいものを用意した小さな宴。そんな場に相応しく、フレンチなどとの相性もいい“SAKE”をご紹介いたします。

フランス人シェフが惚れ込む老舗酒蔵の日本酒

SAKEと前述しましたが、こう書いたとき指すのは日本酒です。欧米ではローマ字で表現したSAKE=日本酒の市場が飛躍的に拡大。なかでもフランスでは、食中酒としても人気が高まっている状況です。

その日本酒の味わいに惚れ込んだフレンチのシェフもたくさん。そのうちのひとりに、アルマン・アルナルというスターシェフがいます。「ラ・サシャニェット」というレストランで9年連続ミシュラン1ツ星を獲得するシェフ。土地の野菜の特長をとらえた料理を提供し、ベジタブルシェフを自称する彼が自身のレストランでもオンリストしているのが、栃木の老舗酒蔵がつくる日本酒「惣誉(そうほまれ)」。

©2018 TABI LABO

アルナルシェフ曰く「野菜とマリアージュする酒」というほど、繊細で食事をより一層贅沢にしてくれるお酒なのですが、ここにあげたのは「惣誉 生酛仕込 純米大吟醸」
吟醸や純米などは聞いたことがあっても、聞き慣れない“生酛仕込”というワード。これ、江戸時代から続く伝統的な製法で、米と米麹をすり潰し乳酸発酵をさせるなど、通常よりも手間暇かけて造られたお酒のこと。その丁寧さにより、しっとりと広がる旨みと、喉を通ったあとの余韻も存在感があり、芯の通った奥行きをもった酒に仕上がっています。

上品で繊細な飲み口なのに、酒としてしっかりとした本質をもつ一杯。和食はもちろん、フレンチのシェフが愛するように野菜からとったソースなどを使う洋の食にもブレることなく寄り添うお酒は、好みの難しい親との食事の席なんかにも最適。

自分が手塩にかけて育てた子どもが、こんなお酒をもって酌み交わしてくれたら、筋が通った大人になったと成長を感じてもらえるかもしれない。そんな期待もしてしまう1本を、帰省などもあるこの時期にオススメする次第です。

惣誉 生酛仕込 純米大吟醸

■アルコール度数:16度
■タイプ:日本酒
■原料米:特A地区山田錦
■精米歩合:45%
■希望小売価格:720ml 3240円(税込)〜

特別な会食ディナーは家から出て愉しむのもいい

©PRIOR HOLDINGS

オススメしたせっかくのお酒。なんなら自宅ではなく外で腕利きのシェフによる味を楽しみたい。そんな方であれば、先の1ツ星レストランのシェフ、アルマン・アルナル氏が監修する恵比寿のフレンチレストラン「メゾン プルミエール」に足を運んでみてはいかがでしょう。宴で飲みたくなるこのお酒「惣誉」との期間限定ペアリングディナーが、2019年1月末まで提供中なのです。
野菜がいきるフレンチと、味わい深い日本酒のマリアージュ。いつもより贅沢なディナーを堪能しにでかけるというのも、特別な時間の使い方になるはず。

Top image: © 2018 TABI LABO
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。