「バチェラー」「バイヤー」
「イタリア」と言えばの桃田奈々です【恋愛編】
婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』シーズン2に出演し、「肉食バイヤー」と紹介されていた桃田奈々です。
これまで、元来の負けず嫌いな性格と持ち前の強い好奇心でいろいろなことに挑戦し、自分の運命を切り開いてきた……と思っています。
そんな私が、自己紹介、恋愛、仕事、美容、旅というテーマで5回にわたってコラムを書かせてもらいます。
第2回は「恋愛編」です。
桃田奈々(ももだなな)
1991年生まれの27歳。広島県出身。Amazon Prime Videoで独占配信中の婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』シーズン2に出演。「運命」を探すため番組出演を果たすが、惜しくも途中で脱落。本業はフリーランスのバイヤーで、バッグやアクセサリーなどの買い付けのため、1年の約1/3はイタリアで過ごす。現在は、タレント・モデルとしても活動中。
昔は「恋多き人間」でした
何から書こうか迷いましたが、これまでの自分の恋愛を振り返ることからはじめられればと思います。
まず、10代の頃を振り返ると、「恋多き人間」だったなと思います。
出会ってビビッときたら、すぐ好きになるタイプでした。考えるより即行動!という感じだったんです。
そして、それは彼氏がいても同じでした。「イイな」と思う人が現れたら、気持ちを抑えることができず、別れて新しい人と付き合うなんていうこともありました。
そんなふうにたくさん恋をしてきた私ですが、じつは……これまで「片思い」をしたことがありません。
――なんていいましたが、それには理由があって、先に好意を抱いてくれた人のことが気になりはじめて好きになるケースばかりだったからです。
でも、先ほども書いた通り、気持ちを抑えることができない性分なので、好きになった人には自分の気持をちゃんと伝えるようにはします。
「好き」と言葉にして大胆にアピールとまではいかないけれど、話しているときはずっと笑顔でいたり、会話中もノリをよくしたり、ちょっとしたジョークにも笑ったり……。「自分も好意を抱いている」ということがわかるようにするという感じです。
これまで付き合ってきたのは
自分に勝る「肉食系」
『バチェラー』では「肉食」というキャッチコピーをいただいた私ですが、私を肉食系とするならば、これまで私が付き合ってきた人は私以上に「肉食系」だったと思います。
ただ、恋愛に対してガツガツするというよりは、「人生」というもっと広いものに対して。
どういうことかというと、たとえば経営者だった彼。
彼は、「やりたいことを実現していくためには自分を知ることが大事」という人で、頻繁にひとりの時間をつくっていました。
常にレコーダーを持ち歩いて、自分のその時の感情や想いをすべて録音し、後でそれを振り返っていました。デート中でも「ちょっと待って」とノートにメモを書き留めることもあり……付き合った当初はわけがわからなかったことを覚えています(笑)
でも、しばらくして気づいたのは、彼にとってそれは、自分と向き合うためのプロセスのようなものだったんです。いまの自分にとって本当に必要なことは何かを考える時間をつくっていたのです。
そして、自分がしたいことが明確になると、すぐに行動に移していました。仕事柄、多忙を極める彼でしたが、自分のやりたいことからブレている姿を見たことがありません。そんな彼からは、言うまでもなくたくさんのことを学びました。
そして、その彼、じつは私の命の恩人なんです。
ふたりで沖縄旅行へ行ったときのことでした。海でシュノーケリングをしていたら、私、離岸流に飲み込まれてしまって……。
泳ぎが得意だった彼が助けにきてくれて、救助隊員がかけつけてくれるまで溺れていた私を支え続けてくれました。そのときは、本当に死んでしまうんじゃないかと、とても恐かったです。
そのことがきっかけで、私にとってその彼は「彼氏」というより、「運命共同体」というような存在になっていきました。そして、あのとき溺れた経験は、人生に対する自分の考え方にも大きな影響を与えました。本当に死んでしまうかもしれないと感じたことで、救助された後、「せっかく助かったのだから、これからは自分に素直に楽しく生きていきたい」と心から思うようになったのです。
そんなふうに、人生の転換点となる経験も共にした彼ですが、その後、将来進むべき道が違うという理由でお別れしてしまいました。今振り返ってみても、いろいろなことを教えてもらった恋愛だったと、本当に感謝しています。
その彼との出会いは、間違いなく「運命」だったと思いますが、この先も新たな運命が待っていると、私は信じています。
でも……本当のことをいうと、今はいろいろなことにチャレンジしたいし、仕事の幅をもっと広げていきたいんです。
だから、今は、焦らず自然に出会えたらいいなと思っています。もちろん、ずっと家にいて「どこかにいい人はいないかな」というふうに、ただ待っているというわけではないんですけど(笑)
いろんなことにチャレンジしていって、日々前向きにすごしていくなかで素敵な出会いがあればいいな、と思っています。
イタリア人女性は
いい意味で「空気を読まない」
仕事では、時々スペインやフランスへ行くこともあります。
これはバルセロナの街を散策していたときに見つけたモザイクアート。
仕事で1年の約1/3もの時間を過ごすイタリアでは、街中を歩いていると頻繁にカップルを見かけたり、滞在中に知り合いのイタリア人から恋バナを聞くことがあります。
イタリア人カップルのデートはとってもアクティブです!
たとえば、日本ではカップルで行くことも多い映画鑑賞やお買い物は、イタリアでは基本的にひとりで行くイメージ。
その代わり、ドライブやピクニックにでかけたり、イタリア人らしくワイナリーへ行ったりしています。ワイナリーでカップルを見かけると、「お気に入りのワインをふたりで探すって楽しそうだな」とついニヤけてしまうことも……。
それで、私なりに解釈してみましたが、イタリア人カップルはパートナーとたくさんコミュニケーションがとれるデートをする傾向があると思います。
イタリア人がお喋りが大好きっていうのもありますが、日本のように「察する文化」もないですし、相手のことをより深く理解したいと思ったら、「とにかく面と向かって話す」ということを大事にしているように思います。
日本人女性は「優しい」
でも、自分のことも大切に
これまでイタリア人カップルを山ほど見てきたからこそ、気づいたことがあります。
それは、イタリア人女性は自分の感情や要求をハッキリと伝えるということです。
嫌なものは嫌だし、欲しいものがあればちゃんと言う。ヘンに媚びることはしません。
たとえば、「彼がこう言っているし悪いから」と相手に合わせたり、場の空気を読みすぎることもない。空気を読めないというより自分の気持ちを常に大事にしていると言った方が正しいかもしれません。
逆に、日本人女性は優しい人が多いと思います。相手に本音を伝えずに耐えた方が、互いにイヤな気持ちにならないと我慢をしたり……。
我慢強いのはいいこと。でも、自分が辛くなるほどの我慢は、イタリア人女性の素敵な生き方や恋愛をみていると、必要ないように思うんです。
イタリア人女性がどうしてあれほど自分の意見を言うのかというと――彼女たちは我慢する方が苦痛だと思っているからだと思います。
実際、ストレスを溜め込まずに生き生きとしている人が多いですよ。
感情豊かだからこそ、女性って難しい部分もありますよね。私もそうですけど、いろいろ考えすぎて、たまに逃げたくなることもあります。
だからこそ、自分の気持ちをまず一番に考えることができたらと思うんです。
言いたいことを言った方が自分のためにもなるし、相手との絆を深めるきっかけにもなると思います。
長くなりましたが、「恋愛編」はここまで。
次は「仕事編」です。
バイヤーやフリーランスに興味がある人、いま仕事で悩んでいる人(もちろんそうじゃない人も!)、読んでもらえるとうれしいです。