「バチェラー」「バイヤー」
「イタリア」と言えばの桃田奈々です【仕事編】
婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』シーズン2に出演し、「肉食バイヤー」と紹介されていた桃田奈々です。
これまで、元来の負けず嫌いな性格と持ち前の強い好奇心でいろいろなことに挑戦し、自分の運命を切り開いてきた……と思っています。
そんな私が、自己紹介、恋愛、仕事、美容、旅というテーマで5回にわたってコラムを書かせてもらいます。
第3回は「仕事編」です。
桃田奈々(ももだなな)
1991年生まれの27歳。広島県出身。Amazon Prime Videoで独占配信中の婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』シーズン2に出演。「運命」を探すため番組出演を果たすが、惜しくも途中で脱落。本業はフリーランスのバイヤーで、バッグやアクセサリーなどの買い付けのため、1年の約1/3はイタリアで過ごす。現在は、タレント・モデルとしても活動中。
社長に直談判
10代でバイヤーに
シエナは仕事以外でよく行く街のひとつです。
写真は観光名所でもあるカンポ広場で撮影したもの。
この日は雨でしたが、普段は観光客や地元の人たちで賑わっています。
プロフィールにも書かせてもらった通り、私の本業はフリーランスのバイヤーです。
仕事では主に、フィレンツェ、ベネチア、ミラノ、ローマへ行くことが多く、地元のアパレルブランドをチェックして、バッグやアクセサリーなどの小物類をメインに買い付けています。
今は、バイヤーという仕事をしていますが、昔から「夢見ていた!」というわけではないんです。
私がバイヤーになった理由、それは......ただただ、海外で働いてみたかったから(笑)
社会人になったばかりの頃は地元の広島で事務の仕事をしていました。でも当時、その仕事にあまりやり甲斐を感じていなかったんです。
そんなとき、知り合いがある貿易会社のことを教えてくれて......それが後の転職先なんですけど、その会社がヨーロッパで買い付けをしていると聞き、海外旅行が好きだった私は「そこで働いたら海外に行けるじゃん!」と興味をそそられました。
そして、勢いでその会社を訪問したんです。
普段、社長は外出していることが多かったそうですが、ラッキーなことに、その日はたまたま在社していて、直接お話させてもらうことができました。
貿易に関する知識はないし、英語も喋れなかったけれど、「こんなチャンスは滅多にない」と思い、とにかく精一杯意気込みをアピールしたのを覚えています。「海外に行っても物怖じしない自信はあります」とか言いながら(笑)
当時は10代ということもあり、怖いもの知らずだったのかもしれません。
でも、これがきっかけで入社させてもらえることになったんです。ありがたいことに、入社してすぐ、現地で買い付けをする部署に配属してもらえ、社長や先輩方からバイヤーの仕事をいちから教えてもらうことになりました。
そして、それからは、1年の半分は仕事でイタリアへ行くという生活を送ることに。
「海外で仕事をしてみたい」──。
そんな漠然とした願いを叶えたのは、豊富な経験でも知識でもなく、勢いとタイミングでした。そして、強い好奇心と後先考えずに行動した思い切りのよさが、それらを味方にしたのだと思います。
フリーランスは性格に合う
貿易会社で仕事をはじめた後は、とても充実した生活を送っていました。
買い付けで日本とイタリアを往復し、イタリア国内でもさまざまな街を訪問できて、「海外で仕事をしたい」という夢も叶いました。
でも、バイヤーとしての経験を積んで自信がついてきたころ、日本と海外を行き来するそんな生活スタイルを「少し見直したい」と思いはじめてきたんです。
その会社は副業がOKだったので、その頃、モデルや飲食関係などといった他の仕事をさせてもらうこともありました。
本業以外の仕事をしていくなかで、これまでは会ったことがない人と出会い、未経験のことに挑戦することで、視野が広がっていく自分がいることに気がつきました。
「私、人間として成長できているのかも......」。
そんなふうに感じ出したころです、フリーランスになることを考えはじめたのは。
仕事の幅を広げていくことは、ルーティンワークが苦手な自分の性格にも合っていると思いました。でも、すぐに行動に移せたわけじゃなかったんです。
「バイヤーとしてゼロから育ててくれた人たちのもとを離れ、ひとりでやっていけるかな」という不安もあり、社長や先輩たちに相談しました。すると、「応援するよ」と背中を押してくれて、フリーランスになる決心を固めることができたんです。
今でも、1年の約1/3はイタリアで過ごす生活を送っていますが、いろいろなことにチャレンジできるフリーランスという働き方を選んだことで、私は今、自分の成長を感じながら、以前よりもさらに充実した日々を送ることができています。
自分に向き合えば
きっと未来は変わっていく
私は時々、友人や知り合いから相談を受けることがあります。ときには、会ったことのない人からSNSを通じて意見を求められることも……。
その相談の多くが「フリーランスという働き方」についてです。
そんな相談に乗っていて、あらためて感じていることがあります。それは「自由」という言葉の定義です。
私はフリーランスという働き方を選択しました。
だから、好きなときに仕事をして、好きなときに休みを取ることができます。
気ままにみえるかもしれませんが、世間が長期休暇で盛り上がっているときに休みなく働くときもあって、休日を楽しんでいる人を見ると「うらやましいな」と思うこともあります。そして、当然ですが、働いた分しか収入はありません。
会社に所属し、安定した収入やボーナスを得て、週末にはお休みがあって有給休暇ももらえる。「仕事とプライベートが分かれた環境のほうが、もしかしたら自由を満喫できるのかも」。そんなふうに思うこともあります。
そうなると、会社に所属しないことで、時間的にも収入的にも「自由」になるわけでは決してないようにも感じるんです。
でも、やっぱり私はフリーランスという働き方が気に入っています。自分で予定を立てて管理しやすいから、向かうべき仕事の方向性を決めて、新しいことにもチャレンジしやすいのです。
結局、どんな働き方がいいかは人それぞれ。
私と同年代の人たちのなかには、今、転職を考えているという人も少なくないかもしれません。
自分のやりたいことが明確な人は、今の仕事に固執せず、どんどん挑戦していって欲しいと思います。
私がそうであるように、後々、「あのときの決断で人生変わっちゃった」と笑顔で言える日が来るかもしれません。
これは、悩んでいる皆さんより一足先に、自分の気持ちに素直に従ってここまできたからこそ伝えられることかもしれません。
……「仕事編」はここまでです。
次は「美容編」。
イタリア人女性の美の価値観などについて書いたので、読んでもらえればと思います。
ではまた、すぐにお会いしましょう。