レジなしストア「Amazon GO」で
普通に買い物をしてみてわかったこと

現在、アメリカのシアトル、サンフランシスコ、シカゴに計10店舗を展開するAmazon GO。人工知能やコンピュータヴィジョンを駆使して“レジなしストア”を実現しているのはご存知の通り。

だけど、アメリカで暮らす主婦の私からすると、テクノロジーの革新性を体験したら、やっぱり気になるのは、利便性や品揃えです。

というわけで、実際にお店に行って買い物してみました。

結論? 

「アリ」です。

店舗の外観は想像より地味

©2019 TABI LABO

私が訪れたのは、サンフランシスコの2店舗。2018年10月にオープンした金融やテック系の企業が集まるファイナンシャル・ディストリクト(California St./Battery St.)の1号店と、同年12月にオープンしたユニオンスクエアから2ブロック東へ行ったところ(Post St./Kearny St.)の2号店。両方ともダウンタウンの中心部で、ビジネスマンや観光客など人通りの多いビルの1階にあります。

Googleマップを頼りにお店の前に到着すると、地味な店構えに驚きます。

最近できたばかりの新店舗だし、もう少し宣伝めいていると思いこんでいました。このシンプルさが逆に世界的企業アマゾンの自信の表れなのかも。

入り口で入場方法などをガイダンスしてくれます

©2019 TABI LABO

中に入ると、入り口のゲート前にいる案内スタッフから「来店ははじめてですか?」と尋ねられました。「はい」と答えると、ゲート入場方法をガイダンスしてくれます。

©2019 TABI LABO

Amazon GOの“レジなし”を体験するためには、専用アプリをダウンロードする必要があります。クレジットカードやアマゾンアカウントを登録しておくと、店を出た後でアプリにレシートが届く仕組み。これをAmazon GOでは「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」と表現しています。

さて、いざショッピングを。QRコードをかざして入場です。

意外にもスタッフの人数が多いです

©2019 TABI LABO

最初に気づいたのは、想像以上にスタッフの人数が多いこと。無機質なお店を想像していたので意外でした。

ゲート前には案内スタッフが常駐しているし、店内は商品補充や陳列状態をチェックするスタッフが行き交っています。

キャッシャーの人材配置をなくしたことによるコストダウンが目的というよりも、その分を別の顧客サービスに充当して顧客満足を高める戦略なのかも。

商品陳列は◎(ただし、アメリカ基準で)

©2019 TABI LABO

お次は商品陳列をチェック。

まず商品が前列に丁寧に並べられていて選びやすい。売り切れ商品も「So Good Its Gone」の札で一目瞭然。日本では当たり前ですが、アメリカの一般的なストア基準で考えると、レベルが高いです。

アメリカは結構ずさんな在庫管理のお店が少なくないので、すっきりと美しく陳列された棚はとっても好印象!

客層は、金融街のビジネスマンからテック系のカジュアルな装いの人、友達同士や家族連れなど様々。

私のように興味津々で覗きにきたって感じの人もいたのが、オープンから間もなさを感じさせます。

売り切れ御免のオリジナル食材キット

©2019 TABI LABO

コンビニエンスストアのように食品や飲料、日用品などを網羅している店内にあって、かなりスペースを割いていたのが、オリジナル商品「Amazon Meal Kits」。

これは、調理に必要な食材とレシピがセットになった「食材キット」で、同社がアメリカで展開中の食品宅配サービスAmazon Fresh向けの商品と同じです。

価格は20ドル前後で、2人分になっています。

これが人気のようで、私が行った午後3時頃にはほとんど完売していました。残念、試してみたかった〜。

©2019 TABI LABO

Amazon Meal Kitsだけでなく、全体的にヘルシーフードが多く感じました。

これはエリアも関係しているかも。お店の周辺を歩くと、野菜中心のヴィーガンメニューをそろえたテイクアウトのお店がひしめき合っていて、このエリアで暮らす人たちの健康志向の高さが伺えます。アメリカ全体のトレンドでもありますね。

ずっとモニタリングされていた……と再認識

©2019 TABI LABO

店内を満喫した後は、ゲートを出たところにあるイートインコーナーにてひと休み。

アプリを確認すると早速レシートが届いています。ご丁寧に滞在時間が秒単位で記載されている!これは何の役に立つんだろう?

ここであらためてカメラにずっとモニタリングされていたことを認識します。心理的な万引き防止効果は抜群ですね(笑)。

概ね、Amazon GOの仕組みには満足ですが、ひとつだけ難を言えば「一度棚から手にとった商品を同伴者など他の誰かに渡すのはNG」というオリジナルルール。店内の天井にはりめぐらされたカメラやセンサーを混乱させるからなのかな。まあ、あんまりやらないですけど。

うちの近所にもできるかもしれない!

©2019 TABI LABO

昨年9月の報道によると、Amazon GOは2021年までに3000店舗展開する予定。

スマホとアマゾンアカウントさえあればOKだし、スタッフが丁寧で、清潔で、品揃えもいい感じ。テキサス州オースティンにある自宅の近所にできるなんてことがあったら、きっと通いますね。

Top image: © 2019 TABI LABO