インテリア緑化を「フェイクグリーン」で実践!フェイクでこそのコーディネート
水やり不要、肥料も不要。世話いらずで手軽にインドアグリーンを楽しめるのがフェイクグリーン。
とはいえ、観葉植物と同じ役割を求めるのはちょっと変。フェイクにはフェイクでこその飾り方があり、飾る場所がある。
ということで、ここではグリーンは好きだけどサボテンすら枯らした経験がある、という同僚編集者のお宅に大量のフェイクを持ち込んで、殺風景なお部屋をフェイクグリーンで勝手にアレンジしてみました。
フェイクならではの特性が活かせる「水まわり」「デスク」「天井付近」に絞ってご紹介。こんなレイアウト悪くないでしょ?
01.
デッドスペースをフェイクが埋める
【キッチン編】
え、キッチンから? 玄関とかベランダじゃなく……
さすがにベランダはリアルな植物を育ててあげてよ(笑)。でも、玄関はフェイクグリーンが生きる場所のひとつ。あまり日照りの良くないところに無理に植物を置いて枯らしちゃうくらいならば、フェイクグリーンに置き換えてあげるっていうのは手だよね。
さて、水まわりと植物の相性は言わずもがな。だけど、実際キッチンに飾るようなものといったら、ハーブとかスプラウト系くらいなもんでしょ?
そういや、実家の母親がよくベランダのバジルを水差しに入れて、使う分だけちぎってましたわ。あ、あと豆苗とか根元近くで切って育てて、2回戦はかならずいってましたね。
そうそう。キッチンカウンターや流しのちょっとしたスペースならばそれでいいよね。でも、フェイクグリーンを使うとこんな場所も生きてくるんだな。
レンジフード!? そこ攻めるかぁ。たしかに、ちょっと奥行きがあってモノ置くのに便利なんですよね。ウチはダイニングから丸見えなので、結局カラフェとかデザインのいいガラス瓶を置いてみたりして。ただ、あんまし荷重がかかりすぎるのもどうなんだろうって思ってたんです。
で、油汚れとかってどうなんすか?
もちろん多少は油で汚れることもあるけれど、そこはまぁフェイクだし。それにリアルな植物じゃ、まずこんな飾り方はできない。ドライフラワーもいいんだけど、どうしても色が抜けてしまう。それに温度も少なからず退色に影響すると思うんだ。
その点フェイクならばご覧の通り! レンジフード上のデッドスペースが生きるでしょ。ついでにフェイクっぽさが強調される“柄の部分”も、フードの奥の方に隠しておけば見えないしね。
キッチンカウンターにもフェイクをプラス。どう?
ハーブやスプラウトだと置き場が限定されてちょっと寂しい。かといって、土に植わった鉢をキッチンにっていうのも衛生的じゃないからね。そこで、なにかフラワーベースになるようなものがあるといいんだけど……。
パッケージデザインのいいアンティークの空き缶がありますよ。フェイクならそのまま入れられるしキッチンのトーンにも合ってるはず。
これ、なんていう植物ですか?
シダとポトス。ガラスのベースの中はホヤ・リネアリス。いいでしょ? 細長い葉をカウンターにダラリもGOOD。
Too Muchになりすぎず、抜けた感じがいい雰囲気!グリーンで気持ちいい空間の方が料理するのにも気分が乗ってきそう。
何でもないんだけど洒落てますね〜。水まわりにガラスの小物は相性いいし、シンクに枯れた葉っぱも落ちてこない。これはアリですね!
02.
フェイクで“森林浴(気分)”
【お風呂場編】
お風呂場にグリーンって、なんか艶っぽくなりますよね(笑)
泡風呂にスパークリングよりマシでしょ。
コーナーにワンポイントとか、出窓にさりげなく飾るだけでも雰囲気出るんだけどね。どうせなら枯れない&散らないメリットを最大限に活かすことで、フェイクを使った森林浴気分を楽しんで欲しいな。
ランドリーパイプやタオルかけにガーランド状のフェイクをからませたり、ソープ類を置く収納なんかを上手に使えば、かんたんに演出できるよ。
もともと洗面台には小さなフェイクグリーンを置いていたんです。日当たりがあまり良くない場所だと元気に育ってくれないから。
それそれ、そういうのこそフェイクが生きる場所なんだよね。リアルな植物を飾るよりもフェイクの方が適しているっていう部分を見つけるのも楽しみのうち。
03.
背の低いフェイクを“目線の延長”に
【ワークデスク編】
この手の“癒し”が自分には必要なんですよね〜。目の前が公園なんですが、窓開けたりしてもフェイクなら虫が寄ってこなくてストレスなしですね。
ちなみに、デスクではおもにどんな作業?
メインはラップトップPCでの調べものや記事校正ですね。
ならば、なるべく背の低いフェイクがオススメ。枝や茎があまり長すぎないものの方が、自然と目線に入ってくるから。目の高さとPCの延長に配する。つねに視線の先にちらっとだけグリーンが入ってくる感覚ね。
エアプランツでおなじみのティランジアとかをアンティーク調のガラス瓶に入れてテラリウムみたいにしてもいいかも。
何かとモノでスペースが埋まっちゃうから、極力さっぱり飾りたいところ。あれこれモノを動かすにも邪魔にならずに済みそう。存在感あるものよりも、デスク上はさりげなさ優先ですね。
キッチンで使った空き缶。デスクの上でも様になるね。
雑にモノを置いても、散らかっているんじゃなくて小洒落た感じになりましたね。
04.
天井付近を狙い撃ち!高い位置から垂らす
【室内編】
ところで、フェイクグリーン最大の利点ってなんだと思う?
そりゃ、やっぱ一年中「枯れない」ってことなんじゃ? ずっと飾っていられるし、葉っぱが散ったりもしない。ゆえに手入れいらずだし。
そうそう、手入れがいらない。つまりは「水やりの必要」がないわけだ。
だったら、積極的に高い位置に飾ることができる。いちいち水やりのたびに椅子や脚立を動かしてこなくてもいいしね。背の高いグリーンを置こうと思えば、それなりにコストもかかる。フェイクだって結構いい値段がするもの。
そこでフェイクの出番。長さのあるフェイクを天井近くから垂らしてくると、空間演出にも幅が出るよ。たとえばピクチャーレールにフックを引っ掛けたり、梁見せ天井から吊るしたり、マクラメでグリーンハンギングもいいよね。
エアプランツみたいに軽いものならば、ブラインドに直接引っ掛けちゃうっていうのもアリですね。
ホコリ程度なら、ささっとはらえば落ちる。水やり不要だからこそ、大胆な飾りつけにも挑戦できる。どう、ハマるでしょ?
あー、窓の光も射してキレイに見えますね。吊るしテクに感動したかも!
リアルを全部フェイクグリーンに変えよう!ということではなく、本物の植物を置くには適していない場所もあります。そこをフェイクグリーンが担う。リアルとフェイクを上手に使い分けることで、インドアグリーンの幅はぐんと広がるはず。
まずは一度、フェイクグリーンを手にとって自宅に招いてみてください。「どんな花器となら相性がいいだろう?」「 どこに飾るとフェイクっぽさが薄まるか?」 そんなことを考えならがレイアウトを変えてみたり、DIYをライトに楽しんでみたり。フェイクグリーンのある生活はインテリアをもっと自由にしてくれますよ。