要注目エリア「ウルチロ3街」最新レポート!

明洞から徒歩15分程にある「ウルチロ3街(乙支路3街)」。元々は印刷所などの多いエリアで、ブルーカラーが集まる飲み屋街だった。ところが、経営破綻により廃墟ビルが増え、今は閑散としている。

そんなところに目をつけたのが次世代を担う若者だ。格安でバーやカフェをオープンできるため、自分たちのやりたいことを好きにやっている。「HIPチロ」と呼ばれるだけあり、めちゃくちゃクールなのだ!

まだ日本ではあまり紹介されていないが、ソウルの最前線はここにある──。

今回は紹介するのは「これから絶対に注目される3軒」だ。

Bar 42(을지로42bar)】

とっても面倒見のいいお姉さんが迎え入れてくたバー。韓国語で話しかけられたけど、僕が日本人だと分かった瞬間に英語に切り替えて、「友だちと私が『銀河ヒッチハイク・ガイド』が好きだから、この名前にしたの」と店名の由来を教えてくれた。あの有名な「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」が「42」だから、ということだ。

ビールを頼んだら、ヤッカとバナナがついてきた。お腹が少し減っていたのでお酒を飲み切るよりも先に食べてしまったら、プレートにまた追加してくれた。決して珍しい行為ではないかもしれないけど、異国の地でこうした体験を受けられることにちょっと感動。

外見のせいで入りにくさがあるけど、店内では彼女の気遣いのおかげで、ずっと喋ることができた。

 

 

【을지싸롱】

『ONE PIECE』のサンジが大好きなチョ・ソクボンさんは、過去にフランスのミシュラン2ツ星レストランで料理人をしていた経験をいかして、同じウルチロエリアでレストラン「Brasserie d' Eulji」を経営していた。今も人気店だけど……そんなレストランを売り払ってでもオープンしたかったというのが、このティーショップ「Eulji Salon」だ。

中国茶をメインに日本茶も楽しめる。趣味の延長線上でやっているようで、棚には自分の陶器コレクションが並んでいる(お店では絶対に使わないらしい)。また、スタバのマグカップや弓道の道具が飾られていて、店内はソクボンさんの好きなものばかり。

お昼から営業しているので、ゆっくりしたい時に行くのもアリ。彼は日本語を勉強中とのことで、日本語で周辺のオススメのお店も教えてくれる点も好印象。

※取材時はプレオープンだったが、現在は本営業中。

 

 

맥주덕후x더랜치브루잉】

数年後には、韓国通の間で「入り口がピンク色の自動販売機といえば、ZAPANGI。赤色はThe Ranch Brewing」と言われているだろう。プレオープン中にもかかわらず、たくさんの人が入っていた。

「正式オープンはいつなの?」という質問には、店員さんが「準備ができたらね。ま、いつかは分からないけど(笑)」と答えてくれた。ユルい。

オススメは、日本ではなかなか食べることのできないデトロイトスタイルのピザ。四角いのが特徴だ。とはいえ、自動販売機が入り口になっているという遊び心の方が目立ってはいるけど……。

※取材時はプレオープンだったが、現在は本営業中。

 

 

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。