廃棄率0%を実現。石けんで作った「シャンプーボトル」

「未来をデザインする」をコンセプトに革新的で持続可能なエコプロダクトを表彰する「Green Product Award 2019」に選出された「SOAPBOTTLE」。コペルニクス的転回でデザインされたこのプロダクトは、とにかくムダがなく環境にやさしい。

あれこれ説明するよりも、下図を見れば、このアイテムの言わんとしていることが伝わるはずなので、ぜひピンチアウトしてほしい。

©2018 Jonna Breitenhuber

シャンプーやコンディショナーといったリキッドタイプの洗髪剤を入れるパッケージを丸ごと石けんで作ってしまうという発想。

昨年、ベルリン芸術大学を卒業したばかりのプロダクトデザイナーJonna Breitenhuberのアイデアは、いたって単純明快なもの。

石けんが薄くなり穴が空いたら……? ハンドソープとして使うか、あるいは細かく削って液体石けんという手もある。

ユーザビリティに適ったものではないかもしれない。詰め替え用パウチを買ったほうがコスパはいいはず。それでも、選択肢としてSOAPBOTTLEを手にする人は、今の時代には少なくないはず。

利便性やコスパよりも環境への配慮を──。21世紀の消費トレンドを象徴する発想とデザインのSOAPBOTTLEに市場がどう反応するか興味深いところだ。

©2018 Jonna Breitenhuber
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。