職人の手作り茶筒がスピーカーに。パナソニックと京都の老舗が共創

「パナソニック株式会社」と京都の手作り茶筒の老舗「開化堂」の異色コラボで誕生したワイヤレススピーカー「響筒」が話題となっている。

「五感や記憶に響く体験価値」をコンセプトに設計された響筒は、音の響きを耳からだけでなく、手のひらでも感じることができるのが特徴だ。また、茶筒特有の高い密封性を活かした構造では、フタを開けた瞬間に“茶葉の香りがフワッと広がる”ような音の立ち上がりを実現。

高い機能性もさることながら、響筒はそのビジュアルも侮れない。高級感漂う「真鍮」素材からなる本体は、触れば触るほど色が濃く変化していく。つまり、使い込むほどに馴染む、そんなスピーカーなのだ。

じつはこの響筒、京都の伝統産業と共に新しい家電を研究するプロジェクト「Kyoto KADEN Lab.」で初の商品化にいたったプロダクト。

長く使うことを前提としたこの響筒からは、日本人の「慈しみの心」や「侘び寂び」を感じ取ることができ、“新しいことが豊かなわけではない”ということを思い出させてくれる。

メーカー希望小売価格は30万円。先行予約分の30台を除く70台は、11月18日に開化堂にて一般販売が開始予定だ。

Top image: © Panasonic Corporation
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。