このスピーカー、割らないかぎり、ゼッタイ故障しません。
わたし、スピーカー選びに困っています。
最近では木製だったりメタル製だったり、いかにもスピーカーらしい見た目のものだけじゃなく、ルックスが魅力的なものも見かけるようになりました。でも、どれもなんだかしっくりこない……。
見た目がよければ、音はダメ。音がよければ、見た目はダメ。
この無限ループなのです。
ちなみにもはやBluetooth接続は必須だと思っているけれど、たまに接続が不安定になることもありますよね。かといって、コード接続のものは外で使いにくいからイマイチ。
Bluetooth接続なし。
見た目のイケ度は満点。
音は……
これ、ただの大理石の置きものと思ったら大間違い。
石をくり抜いて、ホーン型にしているスピーカー「Trombetta」です。コードもなければ、Bluetooth接続もなし。ホーン部分だけを頼りに音を響かせているのです。要は、拡声器と同じ発想。デザイン性は完璧ですよね。まるごと大理石のスピーカーなんて、見たことない!
ちなみにこの「Trombetta」を手掛けたイタリアのデザイナーMoreno Rattiさんは、大理石が大好きで、過去数年で大理石を用いたインテリアを複数手掛けているそうで、こちらはその一つ。
で、肝心の音はというと……
うむうむ。スマホから響きわたる音は、見事に大理石の壁にぶち当たって、硬い音として石の筒から弾き出されていますね。
……はい、正直に言えば機能性には欠けています。
でも、シンプルなのに唯一無二なデザインだから、リビングのどこにでも染まってくれそうだし(文ちんにもなるよねぇ)、この時代には珍しい「スピーカーなのにテクノロジーフリー」ってところに愛着が湧く。
このスピーカーを分類するとすれば、完全に「見た目がよければ、音はダメ」タイプ。
でも、デザイン性も機能性も、両方を欲張りすぎないもの一つの手なのかもしれません。だってこの時代にこんな発想のスピーカー持っている人ってなかなかいないし!スピーカー選びで迷ったら、思いっきりアナログに大理石から音を鳴らしてみてはどうでしょう。