テレワークの腰痛や肩こり、集中力アップに「アロマオイル」

「日本アロマ環境協会」はホームページで、在宅勤務をおこなう多くの人に向け、アロマテラピーを活用して快適に仕事をする方法を提案している。

アロマテラピーで用いられる精油(エッセンシャルオイル)は、花や葉、果皮など100%植物から抽出されるもの。これは、嗅覚を通して脳に伝わることで、自律神経に働きかけ、心身にさまざまな作用をもたらすという。

「自宅だと思うように集中できない」「リモートワークは効率が上がらない」とお悩みなら、ぜひお試しを。

【活用法① 朝、仕事モードに切り替えるとき】

自宅での作業でも、気持ちを仕事モードに切り替えてメリハリをつけて臨みたいもの。そんなときには、ぜひ香りの活用を。朝の始業前には、交感神経を優位にすることが実験で確認されているグレープフルーツ精油や、ローズマリー精油がおすすめ。毎日同じ時間に同じ香りを嗅ぐことで、気持ちにスイッチを入れることができる。

【出典】大野博美、他(2007)グレープフルーツの香りの吸入が課題遂行に伴う集中力低下を防ぐ.Aroma Research8(2):168-171

【活用法② 頭の回転をアップさせたいとき】

頭の回転を速めて、効率的に仕事を終わらせたいというときには、グレープフルーツ精油の香りを香らせてみて。グレープフルーツ精油の香りを嗅ぐことで、脳内の情報処理速度が速まったという報告がある。また、ペパーミント精油スイートオレンジ精油を香らせながら小学生が100マス計算をおこなったところ、誤答率が下がったという研究結果も。集中力を高めたいときに活用してみてはいかがだろうか。

【出典】 大野博美、他(2007)グレープフルーツの香りの吸入が課題遂行に伴う集中力低下を防ぐ.Aroma Research8(2):168-171 /熊谷千津、 他(2015)小学生の計算力と気分に与える精油の影響.アロマテラピー学雑誌.Vol.16, No.1:7-14

【活用法③ 運動不足で肩こりや腰痛が気になるとき】

在宅勤務は運動不足になりがち。同じ姿勢を続けていると、血行不良になり、それが肩こり腰痛を引き起こしてしまうことも。仕事が終わったら、気持ちや身体をリラックスさせてくれるネロリ精油ラベンダー精油を香らせて、ゆったりとしたバスタイムを。

【出典】 西村伸大、他(2009)ネロリの香りの精神的ストレス負荷に及ぼす影響. Aromatopia 18(4):12-14 /伊藤佳保里、他(2009)ラベンダーオイルを用いた足浴が生体に及ぼす影響. 形態・機能7(2):59-66

【安全にアロマテラピーを楽しむために】
アロマテラピーを安全に楽しんでいただくため、下記の点にご注意ください。​
①精油は、少量でも皮膚に刺激を与える可能性があります。精油の原液を直接肌に塗らないように注意してください。また、必ず使用量を守ってください。
②刺激を感じたら、使用を中止しましょう。また、目の周りや皮膚の弱いところへの使用は控えてください。
③3歳未満の乳幼児には、芳香浴(空気中にディフューザーなどで精油を漂わせる方法)以外はおこなわないようにしましょう。3歳以上の子どもでも、大人の使用量の1/2程度までを限度として使用しましょう。
④妊産婦やお年寄り、既往症のある方は、専門家にご相談の上ご使用ください。

公益社団法人 日本アロマ環境協会

【公式ホームページ】https://www.aromakankyo.or.jp/

Top image: © iStock.com/amesy
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