人間の脳は「ハイカロリーな食べ物」の置き場所を忘れない【実験結果】

科学雑誌『scientific reports』に掲載された実験結果によると、人間の場所を記憶する能力は、低カロリーな食べ物よりも、ブラウニーやポテトチップスといった高カロリーな食べ物の場所を覚えるときにより高く発揮されることがわかった。

実験では、8種類の食べ物と、それらの匂いを染み込ませたコットンを部屋のさまざまな場所に配置。被験者たちは、部屋に入ってそれらの食品を食べたり、匂いを嗅いだりして退出する。

その後、部屋の見取り図をもとに「どこにどんな食べ物があったか」と尋ねたところ、高カロリーな食品が置かれていた場所を特定するほうが、低カロリーなものより30%も正解率が高かったのだとか。

この結果について、実験をおこなったRachelle deVries氏いわく「人間がそもそも持っている狩猟本能が、より栄養になるハイカロリーな食べ物を求めているから」だそうだ。

人類の進化には必須だったともいえるこの能力だが、今日のカロリーを避けたい人たちにとっては邪魔な機能なのかもしれない......。

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