話題!「聖書」の内容を「アルファベット順」で並べ直したプロジェクト
“世界でもっとも売れた本”は何か、ご存知だろうか。
『ハリー・ポッター』でも『ロード・オブ・ザ・リング』でもない。答えは、そう『聖書』である。
ギネスブックにも登録されている、文字通りベストセラーの聖書だが、そんな聖書上の言葉をすべてアルファベット順に並べ直したプロジェクトが話題になっている。
「Sideline Collective」というクリエイティブ集団に属する2名が制作したプロジェクト、その名も「BIBLE THE」。このプロジェクトでは、特注のソフトウェアを用いて聖書をデータ化し、聖書上の単語をすべてAからZのアルファベット順に並べ直したうえで、聖書を再構築したもの。
通常、英語で聖書は「THE BIBLE」と表記されるが、THEとBIBLEをアルファベット順に並べると「BIBLE THE」になる。タイトルからしてエスプリが効いているこのプロジェクトは、データを使って本を定量的に分析し、そこから新たなインサイトを得るためにおこなわれたのだとか。
実際、いくつも興味深い事実が発見されたという。
聖書では、「良い」を意味する「good」は720回使われている一方で、「悪い」を意味する「bad」の使用は18回のみ。また、多様性という観点でみると「男性」を意味する「he」は10404回登場するにもかかわらず、「女性」を意味する「she」はわずか982回ほど。「白人」を意味する「white」も、「黒人」を意味する「black」に比べより多く使用されている。
本をまるごとデータ化し、定量的に分析することで過去の考え方や価値観を紐解こうとする、非常にユニークな試みだ。
ちなみに「BIBLE THE」版の聖書はネットで購入することができる。また、二作目として「アメリカ合衆国憲法」を同じ手順で並び替えたプロジェクト「AMERICA CONSTITUTION OF OF STATES THE THE UNITED」も話題だ。
どちらも電子書籍であれば10ユーロでゲットできるため、気になる人はチェックしてみてはどうだろうか。
『BIBLE THE』
【公式サイト】https://sidelinecollective.com/biblethe
【公式SNS】
Twitter:@joseph_ernst
Instagram:@sidelinecollective @josephernst.projects
Facebook:@SidelineCollective @JosephErnst.Projects