トルコには「ノアの方舟」の時代からつづくスイーツがあるらしい
「ノアの方舟」といえば、旧約聖書に登場する伝説の舟。大洪水を逃れるために造られた、というアレです。このものがたりの時代から食されてきたという、こちらも伝説レベルの食べものがトルコにあるんだそう。その名は「アシュレ」。一説によると、ノア本人がつくり出したとも。
「神への捧げもの」が原型のスイーツ
アシュレには、とにかくたくさんの穀類やドライフルーツが使われています。方舟で九死に一生を得たノアが、神に感謝をささげるため、船内にあった食糧をかき集めてつくったのがこの料理なんだとか。現在でも、トルコには「アシュレの日」があり、みんなでこのお菓子をつくっては、友人、家族、ご近所に振るまうそうです。
〈材料:2人分〉
・押し麦:50g
・米:10g
・水:500ml
・白いんげん豆(缶詰):50g
・ひよこ豆(缶詰):50g
・シナモンスパウダー:小さじ1/6
・アーモンド(みじん切り):15g
・A レーズン:10g
・A ドライイチヂク:2個
・A 砂糖:40g
〈つくり方〉
押し麦、米、白いんげん豆、ひよこ豆を洗って鍋に入れて、水を加えて強火で熱します。沸騰したら、ふつふつするくらいの火加減にして20分茹でていきます。そこにAを加えてさらに10分煮ます。器に盛り、シナモンパウダーをふってアーモンドを散らしてできあがり。
本格的なアシュレをつくるには、白いんげん豆やひよこ豆など乾燥モノを用意する必要がありますが、今回は手軽に再現できるよう、缶詰を利用しました。