NYにヴィーガンコミュニティのための「無料冷蔵庫」が登場
誰もが、正当な価格で健康的な食品を入手できることを目指す、「食の正義(Food Justice)」運動をご存知だろうか?
活動家のPower Malu氏とEloísa Trinidad氏、そして活動団体「Chills on Wheels」「Artists Athletes Activists」「NYC Hip Hop is Green」「Vegan Activist Alliance」の先導で、NY市内初となるヴィーガンのためのコミュニティ冷蔵庫「Overthrow Community Fridge」が設置された。
豆、米、パスタ、植物ベースの缶詰、ヴィーガンフレンドリーな衣類、バスアメニティ、ヴィーガン関連本など、健康的で動物を含まない食品を中心に、24時間年中無休で無償提供している。
冷蔵庫を保護する外壁にペイントされた「TAKE WHAT YOU NEED! LEAVE WHAT YOU CAN!(あなたに必要なものを持っていって!支援できるものがあれば置いていって!)」の文字が心強い。
Malu氏とTrinidad氏は「社会的・経済的地位にかかわらず、誰もが健康的な食べ物を手に入れて、倫理的な選択をする能力を持つべきだと信じています」と、プロジェクトへの想いを語った。
2人の目標は、地域コミュニティにヴィーガン食品を提供することに留まらない。
目の前のボクシングクラブの名前で、プロジェクト名でもある「Overthrow(打ち倒す)」にちなんで、自分たちが闘う対象を明らかにした。
「ただ目先の飢餓と闘っているのではなく、貧困を犯罪化(危険因子と見なして排除・隔離)しながら、人々を貧困に陥れ続けるシステムと闘っているのです」……。
コロナ禍で解雇されたり、家を失いながらも、十分な支援を受けられずに食料に困っている人たちを全面的にサポートするために、いずれはNY市全域でより多くのコミュニティ冷蔵庫を立ち上げることを目指している。
庫内には、色とりどりの野菜や果物だけでなく、アーモンドミルクやチョコレートクッキーも。
食料や衣類の寄付はいつでも受け付けているが、クラウドソーシングサイト「Venmo」で金銭的支援をおこなうこともできる。
フードシェアリングの新しいカタチになりそうな、コミュニティ冷蔵庫。あなたなら何を入れるだろうか?