大雪のNY。「かまくら」 を作り、1泊2万円で貸しだそうとしたら・・・
大寒波が日本列島を襲った2016年1月下旬、同じく記録的な寒波で大雪に見舞われていたのがアメリカNY。二日間降り続いた雪は、セントラルパークでじつに積雪68センチを記録。摩天楼の機能は、一時完全に麻痺状態だったようです。そんな状況を心待ちにしていた3人組がいました。
手づくりの「かまくら」を
Airbnbで貸し出そう
NYブルックリン在住のPatrick Hortonさん(写真左)は、ルームメイト2人とともに、大雪のさなか自宅裏庭で「かまくら」作りに挑みました。雪を目にして無邪気にはしゃぐ子どもたちのように?いいえ、彼らはこのかまくらで周到に計画されたプロジェクトに挑もうとしていたのです。
手づくりのかまくらを「Airbnb」で貸し出そう。
吹雪のなか、3人はおよそ6時間かけて雪のドームを制作していきました。この横殴りの雪。よくもまあ、こんな状況下で。逞しい3人組。
こうして、ついに念願のかまくらが完成しました!
NYで「かまくら」ステイ
一泊2名で200ドル
さっそく、できあがったばかりの雪の洞窟をAirbnbに掲載。
ここはNY、どんな価格設定をしても「面白い!」と思ってくれる人は必ず借りてくれる。こう確信したHortonさん、思い切って価格を一泊2名で200ドル(約24,000円)に設定しました。案の定、興味を示す人たちが続々登場。わずか5件ではあったもののオファーが集まったそうです。
「溶ける屋根」では、基準を満たさず…Airbnb
とここまでは期待通りの展開。ところが、彼らのもとにAirbnbからメッセージが届きました。
「もう吹雪のなか、皆さんがかまくら制作に励んでいらっしゃったことはよく分かりました。非常に素晴らしい出来栄えではありますが、私たちの定める専有基準を満たしていないため、リストから削除させていただきました」
さらに「ADWEEK」が伝える情報によれば、Airbnb側は彼らに50ドル分のクーポンを出し、こうアドバイスを送ったそうです。
「リスティングは、水道と電気は引いてあること、さらに屋根が溶けないことを前提とした部屋でお願いします」
結果的に、誰かを泊めることはできなかったかまくらでしたが、Hortonさんらは、毛布に枕を持込み、ハンドメイドの雪の洞窟を満喫したんだそう。大雪に見舞われたNY、夜は気温がマイナス10℃近くにまで下がったそうですが、3人はかまくらの中でビールを2ケース空けて盛り上がったんですって。