「プレアデス星団」の異名は「10万年前の祖先」からの言い伝え!?

冬空に煌めくプレアデス星団は、日本では「六連星(むつらぼし)」「昴(すばる)」として親しまれてきたが、欧米では「セブンシスターズ(7人の姉妹)」と呼ばれている。
 
これまで、肉眼では6つしか見えないはずの星々が、7つだと伝わる理由を明らかにするような有力な説はなかった。
 
しかしこのほど、天文学者レイ・ノリス氏が「約10万年前は肉眼でも7つ見えていた可能性があり、その時代の祖先から伝えられたのではないか」という仮説を展開した。
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ノリス氏は、オーストラリアの先住民族から学んだ「プレアデス星団を、乱暴者の狩人・オリオンに追われる7人の少女に見立てる伝説」に注目。

というのも、このストーリー展開は、遠く離れたギリシャの古代神話でもみられるからだ。

似通った神話が世界各地で見られる理由として、ノリス氏は「人類祖先のみやげ話説」を提唱している。

7つ目の星(プレオネ)は、今でこそ、近くにある星(アトラス)のまぶしさに紛れて見えづらくなっているが、人類がアフリカ大陸に出現した10万年前の夜空では、星同士が今よりも離れていたと予想できることから、鮮やかに見えていた可能性について指摘。

「アフリカにいた私たちの祖先が最初にこの物語を思いつき、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアに移住する際に、夜空に関するこの物語を持ち歩いたということです」と、神話科学に基づく新説を述べてみせた。

ほかの科学者によると、立証にはまだ検証が必要とのことだが、それでも10万年前の祖先からのメッセージという箇所には「刺激的で楽しい考察」だと評価している。

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