プラスチックフリーの「カミソリ」と脱毛の話【サステイナブルはじめの一歩②】

いろんなメディアで取り上げられてる「THE サステイナブルの達人」みたいな方々の話って、自分の暮らしとちょっと遠くて、参考にしにくいなあと思っていました。

でも、彼らと同じように行動したいという気持ちはあるんです。

ということで、まずは着々とサステイナブルな暮らしに馴染みつつある「身近な同僚たち」の体験談を聞いて、次のアクションの参考にすることにしました。

なんとなく、身近な人間のいうことのほうが現実味があるとか、信用できそうとか思ってしまう私のような人がいたら、少しは寄り添えるかもしれません。

第二回は、デザイナーYちゃんが使い始めた「プラスチックフリーのカミソリ」の話。

剃りながら、自分を大切に
しようって思えるんです

©2021 NEW STANDARD
Yちゃん

「最近、プラスチック製じゃないカミソリを使い始めたんですよ」

Endo

「えー、なんかさ、このカミソリ、使い方が難しそうだよ」

「難しくないですよ〜。刃って横に動かさない限り切れないし。ケガしたことはないです。剃るときに肌に当てる角度が30度なんですけど、それに気をつけるだけで、普通のシェーバーと同じように使えますから」

「一枚刃って聞くと、巷に出回ってる商品のイメージがついちゃってるから、三枚刃くらいないと綺麗に剃れないんじゃないかって思っちゃう」

「なんかね、むしろ今まで使ってたプラスチックのシェーバーより、深く剃れてるような感覚があるんですよね。剃り残しがほとんどないし、肌がさら〜っと滑らかな感じになりますよ。ただ、一般的なシェーバーよりも、少しずつ剃らないといけないから、時間は3倍くらいかかるかも」

「わあぁ、急いでるときダメじゃん」

「3cmずつくらいしか剃れないんで、まぁ、ちゃっちゃとお風呂入って一気にガーッと手入れしたいときは確かにちょっと不便かもしれないです(笑)。でも、ちょっとずつしか剃れないからこそ、なんか、自分の体を大切にしようって気持ちになってくるんですよ」

「なにそれ素敵」

「それに、すごい時間かかるっていっても、その間に髪のトリートメントとかもすればいいし。その日は自分に手をかける日って思えばいい感じです。その延長で、お風呂から上がった後も、丁寧にオイルとか塗ってケアしようって思えるんですよね」

「使ったあとはどうするの?これ」

「洗って、乾かすんですよ。濡れたままにしちゃうと錆びちゃうから。上手に使えば本体は一生使えるみたいです」

「刃とか本体に毛が詰まったりしないのか」

「しないですね。分解して洗えるんで」

「ふぅ〜ん。でもさ、5,000円くらいするのをよく買う決心ついたよね」

「まぁ、確かにちょっと高いですよね。でも、まず使い捨てのプラスチック商品を使うのをやめたかったんで、思い切って買いました。それに、よく考えたら一般的なシェーバーも、本体と替え刃でそこそこの値段するし、この商品は交換するのが刃だけで安いんで、長い目で見たらむしろお得かなって」

「そうか。私としたことが、うっかり目先の出費に惑わされちゃったよ。でもさ、使い捨てじゃないカミソリって結構いろんなのが出てるけど、なんでこれだった?」

「見た目がかわいいんで」

「なんだと」

「だって、ほかのサステイナブル商品もそうだけど、結局どんなにこの商品はサステイナブルですよ〜エシカルですよ〜ってアピールされても、そこが響く人って結構少ないと思うんですよ。だから、私が周りの人にサステイナブルな商品をすすめるときも、まず普通の商品としていいところを伝えます。で、おまけみたいな感じでじつはサステイナブルなんだよね〜くらいに言うようにしてる」

「確かに、めちゃくちゃ意識高い人でないと、この商品は地球に優しいですよ〜とか言われてもいまいちピンとこないかもな」

「自分で選ぶにしても何かの役に立つことばっかり考えてたら、なんか疲れちゃうと思うんですよ。だから、デザインが好きとか、機能性が気に入ったとかで選ぶのは、全然アリやと思います」

「なるほどな。ところでさ、さっき“急いでるとき不便”みたいなこと言ったけどさ、よく考えたらそもそも私たちが常にツルスベ肌でいなきゃいけないなんてこともないんだよね」

「そうですよ。日本人はワキ毛を気にしてツルツルにしたがるけど、欧米の友だちは代わりにアンダーヘアを気にするし、南米の友だちには、ウデ毛はボーボーだけど眉毛はめちゃくちゃキレイに整えてるって子もいるし。国や文化によっても気にするとこが違うみたいに、もっと広い視点で見たら、足の毛ジョリジョリしてる日があっても、じつは気にしてんの自分だけなのかもしれないです」

「ま、そうだよね。女の子の肌は常にツルスベであるべしっていう、ある種の強迫観念みたいなものだったのかもしれない。と考えれば、これからは自分がそうしたいときにツルスベにしたいところを剃る、でもいいのか。これはカミソリに求めるものも変わってくるな」

「そうですよ。“キミの体毛がちょっとくらい伸びてたって、そんなの産毛みたいなもんだ”ってアメリカ人の彼氏に言われたことありますから。ちなみに、それでも私はワキ毛ボーボーだけは嫌なんで、ワキは剃りますけどね!」

「話だいぶそれたけど、こりゃカミソリから思いがけず深い話になったな。この件は後日また語り合おう」

「そうしましょう」

プラスチックフリーのカミソリ
ちょっといいかも!

©2021 NEW STANDARD
Top image: © Irina Strelnikova/Shutterstock.com, 2021 NEW STANDARD

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