「野菜のサブスク」が食卓に「革命」を起こした話

「食べること」が大好きで、ちょっとだけ「サステイナブル」という言葉が気になる今日この頃。

そんな私のようなタイプの人ならば、もしかするとこのサービスはピンとくるかもしれません。自分の胃袋の幸せも満たしながら、誰かや未来の自分たちの幸せにも少し貢献できるとしたら、それって結構クールだなって思いました。

なんとなく「世の中の流れ」に乗り遅れているなぁ〜と感じている普通の会社員が、自分よりもちょっとだけ意識高めな同僚たちの体験談を参考に、サステイナブルな暮らしに馴染んでいく(予定)という連載企画。

第五回は、WEBディレクターのEちゃんが始めて、食卓に革命が起きた「野菜のサブスク」の話です。

私、いつも同じ野菜ばっか
カゴに入れてるなって思ってて

©2021 NEW STANDARD
Eちゃん

「ちょっと前にお野菜のサブスク始めたんですけど、すごい良いですよ」

Endo

「ほう。で、野菜のサブスクって、サステイナブルなことなんだっけ?」

「私がやってるのは“坂の途中”っていうところのなんですけど、この会社は、100年先も続くサステイナブルな農業を広めることをテーマにしてるんです。そのために、環境負荷の小さな農業に取り組む小規模農家さんたちから野菜を買い取って、サブスク登録者に販売しているっていう」

「ほ〜」

「オーガニック認証はされてないけど、同等の作り方をしてる熱心でいい農家さんって結構いて」

「確かにオーガニック認証って、登録するのにいろいろ大変って聞いたことある」

「坂の途中では、独自に設けられた取り扱い基準があるんですけど、そういった農家さんが作るいわゆるオーガニック野菜同等のものも取り扱ってるんですよ。“オーガニック野菜のサブスク”とかは結構あちこちでやってるんですけどね。こういうふうに、サステイナブルな農業を広めることを目的に、農家さんの支援みたいなところも含めてやってるのは、おそらくここがパイオニアだと思います」

「ほ〜。高い?」

「オーガニックとかではない普通の野菜のサブスクと比べても、そんなに高くないですよ。S・M・Lの3サイズあって、私はSサイズ2,430円のを頼んでます。7〜9種類くらいの旬の野菜が入ってて、頻度も毎週か隔週で選べるようになってるし、自分じゃ買わないようなものが入ってたりもするんで楽しいですよ」

「送料3回まで無料なのイイネ」

「そう。試しに始めてみて、いまいちだったら3回で辞めてもいいと思います」

「まー、コロナ以降って、家で料理すること増えたからな」

「私の場合、同じタイミングでお肉を控える食生活になったりしたのもあって、野菜を充実させたいなーと思ってたんですね。だけど、スーパーで自分が買う野菜って、種類が限られちゃってて。あ、また私、同じようなものカゴに入れてるな〜って思ってて」

「私もだ」

「毎回毎回同じもの食べてるって思ったら、つまんなくなっちゃって。だから野菜のサブスクでなんか良いのないかな〜って探してたんです。そんなときどこかのインテリアショップのインスタでこのサブスク見かけて、おいしい野菜が食べられて、ちょっと社会貢献もできるならめっちゃお得じゃんってなって登録したんですよね」

「やっぱさ、一石二鳥て大事だよね〜」

「大事大事〜」

「三鳥でも四鳥でもいいけどさ」

「そーそーそーそー。でもほんと、旬の野菜がランダムに届くのって、エンターテイメントとしてすごくいいですよ。食べることに楽しみを見出す人ならなおいいかなって思いますね」

「私だ」

「あと、普通のスーパーで売ってるオーガニック野菜って、まだまだコーナーも小さいし、種類も限られるし、高いから売れ残って循環しないので、鮮度も落ちてることが多いんですよね。だからなかなか買う気になれなかったけど、このサービスなら、ほぼ農家さんから直送と変わりないんでいいな〜って」

「届いた野菜を作った農家さんがどんな人なのかは、わかるようになってるの?」

「この野菜は○○農園さんが作ったもので、どういう料理に向いてて、こういう保存方法がおすすめですよみたいな情報が載った紙がついてきますね。なので、農園についてもっと知りたいときは検索したりしてます」

「珍しい野菜も入ってる?」

「はじめて見る野菜が入ってるときもありますね。この前はヤーコンが入ってました。見た目さつまいもなんですけど、中は甘い大根みたいな感じでしたよ。あと、20センチくらいある巨大なエリンギ。めちゃくちゃ肉厚なんで、ちょっと厚めに切ってステーキにしたらめっちゃおいしかったです。もうね、全部おいしいです。主張が激しい」

「えー、ニンジンとかも?」

「そう。ニンジンはめっちゃ甘いし、ほうれん草もすっごい肉厚」

「ほうれん草が肉厚!?」

「そう。野菜ってこんなにおいしいんだ〜って思えるようなものばっかり届きますね」

「それさ、調理するのもったいなくなってくるね」

「そうなんですよ。だからそのまま焼いてお塩だけするとか、できるだけシンプルな、野菜の味を活かす調理法で食べてて、カレーの中に入れる野菜とかは、スーパーで買ったやつにしてます(笑)」

「育てられ方ってやっぱ大事なんだな〜。私は最近平飼い卵を買ってみてるんだけど、おいしいんだよねえ。気のせいなのかもしれないけど」

「わかります。どんなものもそうだとは思いますが、なかでも農家さんがとくに手をかけて育ててくれたものは、おいしいですよね」

「愛、なのかなぁ」

「愛、なのかもですねぇ」

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Top image: © Irina Strelnikova/Shutterstock.com

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