あなたは今日も見られている……目の形の「ウェブカメラ」

リモートワークやオンライン授業が浸透し、すっかり手放せない存在となったウェブカメラ

PCに馴染むようにシンプルなデザインが多いなかで、“見た”こともないような「Eyecam(ヒトの目型のウェブカメラ)」が開発された。

© Marc Teyssier/YouTube

Eyecamは、「ザールラント大学」研究員のMarc Teyssier氏らが「人間とセンシングデバイスの関係を斬新なデザインで再考すること」を目的としたプロジェクト。

監視カメラやAIスピーカーなどのセンシングデバイスは、日常生活に溶け込んでいる一方で、「見られている」「聞かれている」ことが意識しづらいというリスクも。

“スマートさ”や“無機質さ”を押し出した従来のデザインに挑戦するために、とことん人間に近いデザインと機能を追求している。

まずはそのデザインに注目。

人間の生理機能をモデルに、シリコンと人毛で作った皮膚層(ロボット)筋骨格系眼球の3パーツで構成された本体は、思わずハッとするほどの再現度だ。

© 2021 Marc Teyssier

内部には、眼球まぶた眉毛を動かす筋肉を再現するために、6つのサーボモーターが配置されている。肝心のカメラの位置は、瞳孔の内側。高解像度の画像(720p60)を感知する小型カメラを採用した。

さて、リアルへのこだわりは見た目だけに留まらず、機能面にも。

断続的なまばたきに加えて、外部からの刺激に対して自律的に反応する機能を備えている、Eyecam。

たとえば、登録ユーザーの顔を目で追ったり、ユーザーの表情に連動したリアクションを見せたり、撫でられて目を細めることだってできる。

© 2021 Marc Teyssier
© 2021 Marc Teyssier

コミュニケーションに欠かせないアイコンタクトを体現するウェブカメラで、オンライン会議もウェブカメラの貸し借りも、グッと楽しくなりそう。研究の詳細はコチラから。

© 2021 Marc Teyssier
Top image: © 2021 Marc Teyssier
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