「これ、食べられる?」。アレルギーに反応する成分を手軽にチェックできるデバイス登場
生きるために食べるという行為は必須。しかし、食事はときに生命を脅かすことがある──。
食品に過度なアレルギーをもつ人が、つねに直面している厳しい現実。
身の安全のために病院でしっかり検査をしてはいるものの、いつ新しいアレルギー反応が生じるかわからない。ましてや、食品や食事に含まれる成分のすべてを把握、管理することは非常に困難だ。
「手軽に食品に含まれるアレルギーのもとを検出できればいいのに......」。
そんな願いを叶えるデバイスを、アメリカの会社が開発したようだ。
アメリカを拠点とする「Allergy Amulet Inc.」は、自身のアレルギー情報を事前に入力しておくことで、食品にアレルギーを引き起こす可能性のある成分が含まれているかどうかをその場で確認するデバイス「Allergy Amulet」を開発した。
開発の発端は、同社の創業者兼CEOであるAbigail Barnes氏の幼少期の体験。
氏は幼いころ、さまざまな食品アレルギーを持っていたことから、誕生日パーティーや休暇中の食事にとても苦労してきた。極めつけは、サマーキャンプに訪れたときに食べたツリーナッツクッキーで起こしたアナフィラキシーショック──。
この経験から「いつでも自分自身で手軽に、食品にアレルギーを引き起こす成分が入っているのかを確認したい」と強く思ったそうだ。
「Allergy Amulet」のセンサーは、ターゲットとなるアレルギーの分子を追跡し、それ以外の分子を排除する仕組みになっており、このセンサーは特許を取得。20年以上の研究を重ね、正確性も高いのだとか。
デバイスの性能はもちろん、見た目にもこだわりがある。
「the world’s smallest & fastest consumer food allergen sensor(世界で最小&最速のフードアレルギーセンサー)」と謳っているだけあり、バッグやポケットはもちろん、ネックレスとして首からぶら下げることもできる。持ち歩くことを想定し、“手軽さ”をしっかり重視しているのはとても好印象だ。
デバイスのなかに食品のサンプルを入れると、側面のディスプレイに結果を表示。専用アプリを入れることで、より詳しい結果を知ることもできる。
これがあれば、不安なく、そして楽しみながら“食”と向き合えるかも?
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